藤沢市民会館で先月31日、「松竹大歌舞伎藤沢公演」が開催され、日本を代表する歌舞伎役者が伝統美技を披露し、会場を魅了した。
この日の公演では、中村錦之助さんや中村隼人さんらが出演。昼の部と夜の部で合計1500人が来場した。
中村隼人さんによる「ご挨拶」で始まり、続く『双蝶々曲輪日記 引窓』では、中秋の名月を翌日に控えた京都を舞台に互いを思いやる親子の苦悩と情愛を描く物語で来場者に歌舞伎の魅力を伝えた。さらに、『身替座禅』では大の恐妻家でありながら浮気性の大名の山蔭右京と奥方玉の井の夫婦のやりとりをユーモアたっぷりに演じた。
公文協大歌舞伎藤沢公演実行委員会では「昨年に続き、大盛況で終えることができ、ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。『来年もぜひ』という声をいただいているので、ご期待に応えられたら」と話す。