ふじさわ宿交流館で即興音楽イベント「オトノバ」を主催する 後藤 勇さん 本鵠沼在住 58歳
楽器を奏で、地域を結ぶ
○…「藤沢には楽器を持つ人が実はたくさんいる」。80年代バンドブームでベースを弾いていた主婦や、ビートルズに憧れていた70代男性など、普段異なる生活を営む人たちが、音楽の演奏によって接点を持つ居場所を作る。本鵠沼のカフェでの「楽器喫茶」やふじさわ宿交流館での「オトノバ」を企画し、地元の人と音楽によるまちづくりを行う。
○…自身もさまざまな楽器に触れてきた。東京都の蒲田に生まれ育ち、中学生の頃から町工場の空き部屋で友人とドラムやギター、キーボードなどに親しみ、20代では弾き語りをした。神奈川県庁で農業職を務めながら、作曲活動などで全国各地の音楽愛好家と交流。30代半ばでコントラバスを演奏し始めた。
○…結婚を機に藤沢に移り、子ども会の絵本の読み聞かせに即興で演奏を合わせる活動を行った。そんな中、母親が死去。生前は蒲田で民生委員を務め、地域で頼られる存在だったといい、「弔問に訪れる人から感謝の言葉をいただいて、地域のつながりの大切さを痛感した」。まちのイベントに積極的に関わるようになり、公民館での子育てイベントでサックス奏者の木村広人さんと出会う。「初対面で即興演奏をしてみると、不思議と相性が良かった」。音楽ユニット「TOKIDOKI」を結成し、2人で本鵠沼駅前でライブを行っている。
○…現在は音楽活動の傍ら、農業のノウハウを生かして獺郷の社会福祉法人が実施するユニバーサル農園でアドバイザーも務める。「音楽も農業も、バリアフリーで居場所を作れるという点で同じ」。妻と息子と3人暮らし。「地域のつながりを考える際に見落としがちな視点を、妻や息子からもらえる」と感謝を述べた。
ロボット企業交流拠点ロボリンク神奈川県の「さがみロボット産業特区」の取組みで生活支援ロボット発展へ https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0604/robolink/index.html |
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