第46代藤沢市議会議長に就任した 山口 政哉さん 片瀬海岸在住 53歳
「身近で分かりやすく」
○…藤沢市議会では初の議長選で同票、くじ引きによって重責に就いた。難しい舵取りが想定されるが、「議員36人の熱のこもった意見をどうまとめていくか。対立よりも対話、批判よりも提案ができる機運を高めていきたい」と表情を引き締める。掲げるテーマは「身近で分かりやすい、開かれた議会」。その実現に向け、市民との交流の場を増やすつもりだ。
○…片瀬海岸の政治一家に生まれ育った。祖父は初孫の名に、政治の「政」を入れた。「厳しい人」という大人たちのイメージとは裏腹に、祖父は優しく接してくれた。海が間近ということもあり、中学からサーフィンを始め、大学卒業後はサーフショップの店長に。「政治の世界とは無縁」と思っていたが、父の活動を陰で支えるうちに、「選挙は一人ではできない」と地域のつながりや仲間の大切さが身に染みた。周囲からの期待や体力的に限界を迎えた父の背中を見て、「市政を動かす一人になりたい」との思いが高まり出馬。当選を果たした。
○…誘客、インバウンド、交通渋滞、ごみ、民泊での騒音といった課題に向き合う観光行政に注力。交通安全対策にも奔走した。「人から頼まれたことは断るな。応える努力をしろ」。昨年、亡くなった父がよく口にしていた言葉だ。街頭指導で通学路に立ちながら市民の声に耳を傾ける真摯な姿には、父の存在が色濃く投影されている。
○…妻と2人の子どもと暮らす。アロハシャツを羽織り、淡い黄昏が下りてくる江の島を望みながらウォーキングするのが息抜きだ。「健康のため」というが、「一般質問は形になっているか。条例は運用できているか」と頭の中ではいつも疑念が渦巻く。多様化・複雑化する市民ニーズに的確に応えていく。
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