藤沢 文化
公開日:2025.08.01
藤澤浮世絵館企画展
参詣と観光の歴史訪ねる
辻堂神台の藤澤浮世絵館で9月15日(月)まで企画展「浮世絵で訪ねる藤沢宿と江の島道 参詣と観光の歴史」が開催されている。
東海道の宿場町であり、江の島などの旅の要所として栄えた藤沢の風景を、57点の浮世絵や古写真で辿る。
江の島コーナーでは、歌川国芳が1840年代に江の島参詣の様子を描いた作品や、幕末に人気だった歌舞伎役者の参詣を描いた『江之嶌乃景』など、近世の人びとの信仰の対象だった同地を題材とした浮世絵が並ぶ。
東海道五十三次コーナーでは、文政年間に作成された約6mにも及ぶ東海道のガイドブック『懐宝一覧 花の美や古路』や、歌川広重の『東海道五十三次』が展示。藤沢宿コーナーでは葛飾北斎の『藤沢 平塚へ三里半』や、18世紀に使用された『遊行伝馬手形』などを見ることができる。
企画展コーナーでは浮世絵と共に明治・大正の土産品とされる江の島の写真を展示する。「浮世絵から写真への変遷と共に、江の島が参詣地から観光地へと変わる流れを感じていただければ」と同館学芸員は話す。
入場無料。午前10時から午後7時まで。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111。
同館交流スペースでは7日(木)から11日(月)まで浮世絵を題材に木版画のすり体験が開催される。午後1時から5時の間に参加可。参加費無料。申込不要。
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