藤沢 トップニュース社会
公開日:2025.08.15
片瀬西浜・鵠沼海水浴場
防犯カメラに死角なし
寄贈受け設置、アプリで監視
片瀬鵠沼・西浜海水浴場にある海の家に今月上旬、防犯カメラが新たに3台設置された。地方自治体へ防犯カメラを無償で提供する活動を行う団体、(一社)日本セキュリティ振興協会から江の島海水浴場協同組合に寄贈されたもので、撮影された映像が専用アプリで見られる仕組み。これまで死角となっていた箇所が映し出され、犯罪やトラブルの抑止に期待がかかる。
夏季のみ営業する海の家で、設置費や維持費がかかる防犯カメラを取り付けるケースは稀だ。同組合ではもともと事務所周辺に3台設置していたが、海水浴場全体の様子は把握できなかった。
同協会の松田浩幸さんは本藤沢在住で、海水浴場の西側が死角であることが以前から気になっていた。今春縁あって同組合の栗原義忠理事長と交流する機会があり、安全面の観点から互いに意見が合致。カメラを寄贈、設置するに至った。
取り付けられた海の家は「アオ×シロ」「ラワラワ」「ニュー鈴屋」。同海水浴場全体がスマートフォンでリアルタイムに確認できる。栗原理事長は「犯罪の抑止力になるだけでなく、迷惑行為を未然に防いだり、トラブルが起きた時に有力な証拠になったりする効果もある」とした上で、「遠方から海に訪れた人が被害に遭い、悲しい思いを抱えたまま帰らせたくない。また海に来てほしいから」と話した。
同協会は他にも、自動販売機の売り上げで防犯カメラを設置する活動「みんなで防犯プロジェクト」を展開。自販機の収益からカメラ代や維持費をまかなう取り組みで、全国に約80カ所設置している。佐賀県佐賀市では行政や警察署と協定を結び、犯罪やトラブルがあった際に警察に情報提供し、迅速な捜査、解決につながっている。
今夏のカメラ設置は実証実験の位置づけで、先のスキームを藤沢でも応用したい考え。県や市に提案済みで、安全安心で持続可能な海を目指す。
設置は海水浴場開設期間の9月7日(日)まで。
ピックアップ
意見広告・議会報告
藤沢 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












