藤沢 トップニュース社会
公開日:2025.09.26
市消防局
マイナ救急10月実証へ
迅速な情報取得、課題も
傷病者を迅速に救急搬送するため、救急隊員が「マイナ保険証」を活用する「マイナ救急」の実証事業が藤沢市でも10月1日から始まる。同日から全国一斉に開始され、より適切な搬送先の選定や措置につなげる狙いがある。一方で、市消防局はマイナ保険証の読み取りに時間を要するなどの課題があると指摘する。実証は来年3月31日まで。
救急搬送では、患者の基礎的な情報を迅速に把握し、医療機関と正確に共有することが求められる。現状では、その基礎情報は本人や家族からの聞き取りに依存している場面も多く、円滑な情報収集に課題がある。
マイナ救急は、救急隊員が傷病者のマイナ保険証を専用端末で読み取り、受診歴や処方された薬などの情報を閲覧、病院選定などに活用する。
閲覧する情報は氏名、生年月日、住所、受診歴、薬剤情報、診療実績など。傷病者に意識障害がある場合に、迅速に情報を得られる他、痛み・苦しみのある傷病者や救急業務・医療現場の負担を軽減するなどのメリットがある。
端末で手間取るリスク
ただ市消防局によると、マイナ保険証を読み取る端末のセキュリティー機能が高いため、パスワードの入力作業に時間を要するといった課題もあるという。担当者は「重症の傷病者などは搬送を優先する場合もある。臨機応変に対応していく」と話す。
電子証明書期限に注意
藤沢市内のマイナンバーカード保有率は、現時点で79・4%。市が把握する国民健康保険加入者の63・94%が、マイナ保険証を利用しているという。
しかし、注意が必要なのが電子証明書の有効期限だ。カード自体は18歳以上の成人であれば10年に1度の更新とされているが、保険証などとして使用を継続するためには、電子証明書を5年に1度更新する必要がある。電子証明書の有効期限が切れると、ICチップに記録されたデータを取得することができなくなるという。
多くの人がカードを取得するきっかけとなったマイナポイント事業の第1弾が開始されてから、今年で5年。市によると10年前にカードを取得した人も含め、今年度中に電子証明書の更新が必要な人は約12万9千人。窓口混雑を回避するため一部の市民センターでは更新を予約制にするなどして対応している。
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