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藤沢 人物風土記

公開日:2025.10.31

70周年を迎えた藤沢市子ども会連絡協議会で会長を務める
越智 明美さん
大鋸在住 64歳

「子どもは地域で育てる」

 ○…戦後、日本各地で青少年の健全育成と地域連携を支えてきた子ども会。市の子ども会連絡協議会の会長として加盟団体とともに活動に取り組んできた。70周年を迎え、かつて会を支えたメンバーに当時を懐かしんでもらおうと企画したイベントの名前は「おかえり〜♡子ども会」。「地域活動は続けようという強い意思がなければなくなってしまう。これまで骨太く続けてきた各会の晴れの舞台にできたら」と開催準備に力を注ぐ。

 ○…愛媛県出身。幼少期には、自身も子ども会で、夏祭りやクリスマス会などに参加した。当時はリーダーを務めるタイプではなかったというが、「手作り小物を近所へ売り歩いて会の予算を集めた」と主体的に作り上げたイベントの思い出は、今も鮮明だ。大学進学で上京し、結婚を機に藤沢へ移ってからは、3人の娘も子ども会に入会。「幼児から高校生くらいまで、幅広い年代が一緒に学び遊べる場はほかにない」と親目線からの魅力を語る。

 ○…子育てが一段落したころ、知人の誘いで市子連の理事に。子ども会の運営や子どもとの接し方の研修を企画したり、保護者の悩みに応えたりしながら市内の子ども会を支えてきた。「理事のメンバーは皆温かく信頼できる仲間。協力して何かを成し遂げられる関係は貴重で幸せ」。試行錯誤の過程も楽しみ、「むしろ失敗した方が思い出に残る」と笑う。

 ○…以前は近所での誘い合いでの入会が主だったが、今では子ども会も市子連も人手の確保が重要な課題だ。「今の保護者は本当に元気よく、仕事と子育ての両立を頑張っている。地区の垣根を越えて連帯して活動する団体も増えた。このまま『子どもは地域で育てる』意識が広がっていけば」と前を向いた。

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