藤沢 経済
公開日:2026.09.25
溶接異常を即時検知 AIで品質向上・省人化
データ分析事業などを手がける(株)分析屋(溝口大作社長)は15日、既存の溶接機器に後づけできるAIシステム「SAMURAI Analyzer for Welding」の運用開始を発表した。撮影が困難だった溶接時の状態を特殊カメラとAIで映像化・自動判定する仕組みで、関連技術は特許出願中という。人手不足や熟練者の技術継承といった製造業の社会課題解決を目指す。
従来の金属溶接工程では、加工する際の激しいアーク光や煙の影響でカメラ撮影による状態把握ができず、製品の検品は加工後に作業員が目視で行っていた。そのため検査の手間や品質のばらつき、不良品発生時の資材廃棄などが課題となっていた。
同製品は、特定波長のみを通す特殊カメラと解析AIを組み合わせ、金属が溶けている部分(溶融池)の面積変化を自動監視する。正常な範囲を超えた異常を検知すると即座に警告を出して機械を停止させ、不良品の連続発生や材料の無駄な廃棄を未然に防ぐ。
また、これまで熟練工の勘や経験に依存していた判断基準を数値データとして記録保存できるため、作業の属人化を防ぎ、若い作業員への技術指導にも活用できる。すでに自動車関連部品メーカーなど約4社で導入が進んでおり、同製品担当者は「今一度、『モノづくり日本』の一助になれば」と話している。
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