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藤沢 文化

公開日:2026.11.06

藤沢出身の映画監督 藤本さん 日常の記憶、銀幕へ 『名店にて』制作にCF

  • CFメイン画像(上)と映画の撮影風景=いずれも藤本さん提供

    CFメイン画像(上)と映画の撮影風景=いずれも藤本さん提供

 移りゆく街の記憶と人々の飾らない日常を未来へ残そうと、藤沢で生まれ育った映画監督の藤本東子さんが、「フジサワ名店ビル」を舞台にした群像劇『名店にて』の制作を進めている。2027年3月の完成披露を目指し、制作費の一部を募るクラウドファンディング(CF)を立ち上げた。

 名店ビルは1965年の開業以来、市民らの生活を支えてきた駅前の象徴的な建物。藤本さん自身も幼少期から駅前に足しげく通った一人だった。渡米後、映画の世界へ。自主制作で独自のスタイルを確立し、大正時代を舞台にした22年制作の短編映画『おくさま』は海外の映画祭で最優秀フィクション賞を受賞するなど称賛も浴びた。

 故郷の藤沢でメガホンを取った動機は「今この瞬間にしか撮れない生活に密着した風景を残したい」という思いだった。観光名所ではなく、駅前のビルを行き交う人々の何気ない会話やささやかな巡り合わせを描くことで、時代の波とともに変貌を遂げていく街の記憶をフィルムに焼きつけるつもりだ。

 本作は26年4月、駅南口で展開する「391シアタープロジェクト」のレジデントアーティストプログラムの一環として始動。名店ビルや特定の建物を持たない劇場「Landscape THEATRE」の協力を得て進められてきた。市民にオーディションや撮影協力も得ながら、メイン・サブキャスト13人、エキストラ約50人が参加。年内に追加撮影を終了した後、編集作業に入るという。

 CFの目標金額は200万円、期間は30日(月)まで。支援金は撮影や編集費、上映準備費用に充てられる。藤本さんは「特別なドラマではなく、誰かにとっての何気ない日常の中にこそ、確かな人生の時間が積み重なっている。市民と一緒に関わり、藤沢の街から誇りを持って発信できる作品に仕上げたい」と協力を呼びかけている。

 詳細はCFサイト「CAMPFIRE」内にあるページで確認できる。

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