神道、仏教、キリスト教という宗教を超えて、祈りの心が鎌倉で一つになった。東日本大震災から1カ月を迎えた今月11日、犠牲者への追悼と被災地の復興を祈る「追善供養復興祈願祭」が鶴岡八幡宮で執り行われた。
この日、集まった宗教家は約400人。同宮の舞殿では、鶴岡八幡宮の吉田茂穂宮司や、市仏教会会長で覚園寺の仲田昌弘住職、カトリック雪ノ下教会の山口道孝司祭による祈祷や読経が行われ、被災者への祈りが捧げられた。市の内外からの一般参加者も約1万人以上が集まった。
舞殿での祭事後も、それぞれが一体となり、由比ガ浜海岸までを托鉢してまわった。海岸では、海に向かって祈りが捧げられ、数百人の一般参加者も焼香をあげながら海の平穏と犠牲者の冥福を祈った。
この祭事には「鎌倉ガーディアンズ」や市内の事業者などもボランティアで数多く参加している。参列した松尾崇鎌倉市長は「鎌倉だからこそできた祭事。被災地の方を想う心がひとつになった」と話した。
鶴岡八幡宮では、震災の一年前に倒れた大銀杏が現在、新たな芽を出し、成長を続けていることから「大銀杏の復活のように、日本中に”復興の芽”が力強く育ってほしい」と話す。
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