児童虐待防止を訴えるイベント「オレンジリボンたすきリレー」が東京と神奈川をコースに先月30日に行われた。11月の児童虐待防止月間に合わせて毎年同実行委員会が開催しており、今年から「鎌倉・三浦コース」が新たにコースに加わった。
「子どもに明るい未来を」と書かれたオレンジのたすきをかけて、16人のランナーが、午前8時30分に大仏殿高徳院をスタートした。その後、鶴岡八幡宮を経て、たすきは逗子、横須賀へとつながれ、午後3時40分頃、ゴールの横浜の山下公園へ。計約100人が走った。
ランナーは児童養護施設の職員や学校の先生など虐待防止の「オレンジリボン」に賛同した市民で構成される。鎌倉からは松尾崇市長もランナーとして参加した。
また、高徳院では「虐待防止啓発キャンペーン」も行われた。バルーンアートの実演などの催し物の他に、願いを書いた小さな布をつなぎあわせて「大仏様のたすき」を作成する企画が今回から開始。数年後の完成を目指している。小さな布は1枚100円で販売され、収益は東日本大震災被災地の子どもたちの支援に充てられる。
「オレンジリボン運動」は2005年に栃木県から始まった虐待防止を訴える活動。NPO法人児童虐待防止全国ネットワークを中心に、子ども虐待のない社会の実現を求めて、シンボルマークの「オレンジリボン」のもと、各地で活動を行っている。
同リレーは、11月の防止推進月間に合わせて東京と湘南の2コースで開催されており、今年で5回目。毎年約200人のランナーが参加している。
今回新たに「鎌倉・三浦コース」が追加されたのは、鎌倉児童ホームの秦晴彦さんと川島稔さんの働きかけから。2人とも同リレーには以前よりランナーとして参加しており「是非、地元の鎌倉も走りたい」と同委員会に話を持ち込んだという。昨年末より市との調整を経て、鎌倉市も後援として今年から参加することが決定。「鎌倉を代表するところを」と高徳院からのスタートが決まった。
同実行委員会の増沢高委員長は「虐待は個人では対応しきれないので、周囲の大人が共同で対応することが必要。これをきっかけに見えないたすきが広がってもらえれば」と同リレーについて語り、また、市こども相談担当も「啓発活動をきっかけに小さなところから意識を持って欲しい」と話していた。
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