宮城県七ヶ浜町の児童の絵88枚が江ノ電車内に展示されている。これは同町で毎月ボランティア活動をしている「七里ガ浜発・七ヶ浜復興支援隊」の活動の一環。12月14日(水)までは江ノ電で、その後も近隣施設で掲示される予定。
七里ガ浜自治会館で毎年秋に行われている文化祭で、同支援隊は七ヶ浜町の子どもたちの絵の展示を企画した。8月に町立小学校3校に声をかけ、全部で113点の絵が集まった。更に多くの人に見てもらおうと江ノ島電鉄(株)に持ちかけたところ、展示を快諾。現在、同電鉄の情報発信電車「SKIP号」で子どもたちの絵を見ることができる。同隊の中里成光代表は「やっと、子どもたちは明るい絵を描けるようになった。その作品を展示することで震災の記憶を風化させないことが目的」と話す。絵には遠足で訪れた海や船などが描かれている。
同隊は七里ガ浜の1町内会2自治会の「何か支援をしたい」という思いを持つ有志らにより5月に発足。メンバーの一人に同町の知人がいた縁と、地名が似ていることから対象を七ヶ浜町にしぼったという。
6月から毎月「ボランティアバス」を6回実施し、地元七里ガ浜をはじめとする市内、県内各地から集まった約50人で現地の海岸清掃や炊き出しなどを行っている。現在は事務局を担当する約10人のメンバーを中心に、様々な企画を考案。「お祭があるときにはしらす丼を振舞った。イベントなどの企画が仮設住宅での交流の場になってもらえれば」と中里さんは話す。ボランティアバスは少なくとも3月までは毎月実施予定。次回は明日12月10日(土)発と来年1月21日(土)発でいずれも0泊2日。申し込みや問い合わせは【電話】0467・31・0226中里さんまで。
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