鎌倉学園高等学校ボクシング部主将の田中和樹さん(3年、バンタム級)と副主将の鎌田稔生さん(同、ライトウェルター級)が、4月に横浜市などで行われた関東高等学校ボクシング大会神奈川県予選会それぞれの出場クラスで優勝した。田中さんは昨年に続く優勝。両選手は明日2日から埼玉県で開催される関東大会に、県代表として出場する。
予選会は体重別にピン級からミドル級まで、全部で8階級11ブロックに分かれてトーナメント戦で行われ、各階級上位2人が関東大会へと駒を進めることができる。試合は1ラウンド2分間で、ジャッジによるポイント獲得数やレフリーストップなどで勝敗を決する。
予選会には13校43人が出場。田中さんはバンタム級(52kg超過56kgまで)Aブロック、鎌田さんはライトウェルター級(60kg超過64kgまで)でそれぞれ優勝し、明日2日から埼玉県さいたま市で開催される関東大会への出場権を獲得した。
関東大会に向けて2人は「昨年は同じ大会の決勝で負けてしまった。目標は優勝」(田中さん)、「強い選手はたくさんいるが、レベルの差は感じない。気持ちだけは負けないように、全力で優勝を目指す」(鎌田さん)と意気込みを語った。
田中さんは、入部前に空手やボクシングの経験があり、高校入学当初から活躍、2年生の時には当時の3年生とともに、同部48年ぶりとなる全国大会出場を果たした。春田豊顧問によると「一瞬で重いパンチが出せ、手数も多く相手との間合いが近くても遠くても戦えるタイプ」という。
鎌田さんは、高校からボクシングを始め、同部で力を付けていった。田中さんと同じく右利きで、「フットワークが良く、パワー・スピード・技術のバランスが良い」(同顧問)という。
学校対抗でも1位に
同部は、予選会で個人の順位に応じて獲得した得点を総合し、学校単位で競う「学校対抗の部」でも見事優勝。個人優勝の2人に加え、中川雄介さん(フライ級A)、神作颯人さん(バンタム級A)、兵藤友哉さん(ライト級B)の3人(全て3年)が準優勝したことで、2位の浅野高校を引き離した。
同部は、1956年に創部。高校総体優勝など輝かしい実績を持つ。低迷した時期もあったが、ここ10年ほどで、指導者の招へいや、実力のある選手の育成などで躍進。山本亮太顧問は「OBやコーチの熱心な指導と、田中らの活躍に周りが刺激を受け、うまくかみ合っている」と話した。
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