鎌倉市は9月24日より、市内在住者を対象に流通食品の放射性物質測定を開始する。予約制で無料、期間は2013年3月31日まで。国から貸与された測定器を七里ガ浜浄化センターに設置し、月・水・金曜日の週3日、一日7回実施する予定だ。この取り組みは生産者や販売者ではなく、消費者自らが放射性物質を確かめることで、安全・安心の確保を目的としている。
測定するのは「放射性セシウム」。対象となる食品は、スーパーなどの小売店で購入できる一般的な食品となっている。食品購入費は自己負担で販売目的のものは除く。生産地や購入店舗所在地が不明なものや、腐敗したものは対象外。
測定にあたり、食品は事前に、刻む・つぶす・フードプロセッサーにかけるなどして、細かくする必要がある。量は、1リットルの測定容器を満たす程度。測定後の食品は持ち帰りとなる。
市消費生活担当によると、測定時間は20分ほどで、その場で結果が分かる。数値は市ホームページに公表予定。測定値が、食品衛生法上の基準値100ベクレル(一般食品)の半分を超える場合は、より精密な測定ができる山崎浄化センター設置の測定器(市所有)で確定検査を実施し、100ベクレル超の結果については、県に通知し報道発表するとしている。
この測定事業は、消費者の安全・安心を確保することを目的に、6月市議会で340万円の補正予算が計上されている。
測定機器は、日本サード・パーティ(株)の「AT1320C」という簡易型のもので国からの無償貸与。測定容器は周囲を5cmほどの鉛で取り囲まれている。事業予算は、県の消費者行政活性化事業費補助金を活用しており、主に人件費にあてる。
市は9月10日から予約を受け付けており、19日現在で予約5件、問い合わせ12件。新米やキュウリ、キャベツなどの食品が申し込まれている。
市担当は「流通している食品は、測定済みのため基準値以下のはずだが、消費者側の立場で確かめることができる」と利用を呼びかける。一方、野菜などの自作物は対象外となっており、市民からは測定要望も寄せられているという。
測定に関する詳細や予約は【電話】0467・23・3000市消費生活担当へ。
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