鎌倉の新たな祭りづくりを目指す市民団体「チームサムライ」(夏八木勲名誉世話人)が11月13日、その第一歩として「ご当地ナンバープレート」実現への協力を市に要請した=写真。松尾崇市長は「実現に向けて取り組みたい」と応じた。同団体では、まず、市の裁量で導入可能な原動機付自転車(原付・50〜125cc)ナンバーの独自デザインを目指す。
13日に同団体メンバー約20人が鎌倉市役所を訪れ、大津定博代表世話人が松尾市長に要望書を手渡した。
自治体が交付する原付ナンバーは、独自にデザインすることが可能で、「富士山」のイラストを用いた静岡県御殿場市や「坂の上の雲」をイメージした愛媛県松山市、漫画「おそ松くん」のキャラクターを採用する東京都青梅市など、全国に様々なものがある。
同団体では、「いわば低コストでできる地域の広報活動」(要望書より)であるご当地ナンバープレートを導入し、鎌倉の知名度向上や経済的、精神的な効果を期待する。その最初の取り組みとして、市独自の原付ナンバー実現のめどを今年度中に付けたい考えだ。
尚、鎌倉と並んで世界遺産登録に取り組む「富士山」のご当地ナンバーは、2010年に実現している。
登録10万台の壁実現へ特区申請も
現状の制度では、ご当地ナンバー導入に10万台以上の登録車両台数が必要となっており、鎌倉市のそれは約6万台に留まる。また、歴史をひも解き鎌倉郡(現在の横浜市金沢区や栄区・戸塚区・泉区などを含む)を受け皿とした地域も検討したが、「横浜」などすでに愛着のあるナンバーがあり、同意を得ることが困難と判断。そのため、同団体では内閣府に「構造改革特別区域」(特区)申請し、実現の可能性を高めたい方針だ。国交省は7月に「ご当地ナンバー」の拡大方針を決めており、同団体では来年度中にも方向性を示したいとしている。
同団体は昨年11月に設立、郷土史家や大学教授、僧侶、インターネット関連の経営者など市民有志約120人からなる。趣旨に賛同する俳優で市内在住の夏八木さんが名誉世話人を務める。
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