昨年11月に行われた「第6回鎌倉観光文化検定試験」(鎌倉検定)の結果がこのほど発表された。男子で8歳、女子で9歳というともに過去最年少の合格者が誕生した。
「鎌倉検定」は、鎌倉の文化、歴史を学ぶことで魅力を再発見してもらうとともに、「鎌倉ファン」を増やそうと、鎌倉商工会議所が実施しているもの。今回の受験者は863人。合格者は1級が33人(合格率15・2%)、2級は118人(55・4%)、3級は355人(82・0%)で合計506人だった。
小4生が合格
女子で過去最年少となる9歳で3級に合格したのは、市内小町在住の大喜多真萌(まほ)さん(湘南白百合学園小学校4年生・現在は10歳)。真萌さんが検定を受験しようと思ったのは、本棚で母の真美子さんが購入していたテキストを見つけたことがきっかけ。「難しいけれど面白そうだしやってみようと思った」と振り返る。
本格的な勉強は昨年9月に入ってから。真萌さんは学校が終わるとテニスや水泳のクラブ、英語スクールに通っているうえ、学校の宿題も多い。そこで検定の勉強は「毎日寝る前30分」と決めた。
「毎日」の誓いは途中で「週2、3回」になったものの、過去問を解き、間違えた部分を真美子さんと一緒に調べ直す方法で勉強を進めた。出題される難解な漢字の数々は「読み方は分からないけれど形で覚えました」と乗り越えた。
検定は、生まれ育った鎌倉の街をより深く知りたい、と思う機会にもなったようだ。勉強を始めてから、荏柄天神社と鶴岡八幡宮にある樹齢1千年近いイチョウを見比べに出かけたり、いつもの通学路に日蓮が辻説法を行った場所とされる碑があったりと、改めて鎌倉が様々な歴史に囲まれていることを感じたという。
「次回は2級」と周囲の期待は高まっているが「過去問を見たけれど全然分からない。2級は中学生になってもっと漢字も覚えてから」と本人はいたってマイペース。2級合格者の記録更新はもう少し先になりそうだ。
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