神道・仏教・キリスト教など宗旨・宗教の垣根を超えて宗教者の交流を図る「鎌倉宗教者会議」が6月28日、設立された。発会には鎌倉市内を中心に法人・個人77団体が賛同。今後は東日本大震災の復興合同祈願祭などを協力して行っていく。
同会設立のきっかけとなったのは3・11から1カ月後の2011年4月11日に鶴岡八幡宮で催された犠牲者追悼・復興祈願祭。宗教を超えて400人の宗教家が集まり被災地へ祈りをささげた。12年には建長寺で、今年はカトリック雪ノ下教会で合同祈願祭が継続されてきた。また、10年3月に鶴岡八幡宮の大イチョウが倒れた時には、鎌倉の若手僧侶が読経を行っており、宗教者同士の「横のつながり」を求める機運が高まっていたという。
設立総会では役員の選出のほか、会員資格についての議論も持たれ、カルト教団や新興宗派への対応を検討していくとした。
会長に就いた鶴岡八幡宮の吉田茂穗宮司は「真実の祈りは宗教・宗派・国境を超えて共鳴するもの。鎌倉の精神生活にまとまって寄与していきたい」と話した。事務総長の高井正俊建長寺派宗務総長は「宗教者の協力の枠組みを作ることができた。手を取り合って活動し、交流の場としても活かしていきたい」と語った。
同会では同祈願祭の継続実施、社会貢献活動などを行っていくという。
神奈川県によると市内には170余の宗教法人が登録されている。
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