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鎌倉 トップニュース文化

公開日:2013.07.19

鎌倉婦人子供会館
老朽化で建て替えへ
1億円の寄付目指す

  • 寄付を呼びかける溝口理事長

  • 老朽化が進む会館。雨漏りや耐震性の不安も

 鎌倉婦人子供会館(市内小町)が老朽化のため建て替えを検討している。1933年建築の木造旧館をはじめ、本館、新館でも雨漏りや耐震面などの不安があるという。運営する(公財)鎌倉婦人子供会館では、建て替え資金3億円のうち1億円分の寄付を募っている。



 同館は旧館、本館、新館の3棟に大小20室ほどがあり、語学、音楽やバレエ、茶道、フラワーアレンジメントなどの教室に部屋を貸し出している民間のカルチャーセンター。また会館主催事業として絵画や書道、ストレッチ教室などを開いている。かつては画家の故・平山郁夫さんが絵の教室を開いていたり、養老孟司さんや宇宙飛行士の山崎直子さんが講演会を開催するなど、開館から60年にわたり、鎌倉の文化の拠点として親しまれてきた。



 1953年に鎌倉在住の旧制女学校などの同窓会の有志が同団体の前身の「鎌倉連合婦人同窓会」を結成した。戦後、鎌倉には公的な集会場などがなく「女性の教養を高め、子どもが学べる場所がほしい」という声が高まっていたという。翌年には財団法人の認可を取得し、材木座に最初の会館を構えた。



 58年に拠点を現在の場所に移した。会館は当時医院として使用されていた33年築の木造の建物を使用、69年に本館、82年に新館(ともに鉄筋コンクリート造)を新設し現在の形となった。同団体は99年に「(財)鎌倉婦人子供会館」と改称し、2012年に公益財団法人となった。



3月末まで募金を受付



 同団体では、建て替えにかかる予算をおよそ3億円と見込む。3階建ての1棟の建物に改め、バリアフリーへの配慮や200人を収容するホールなども作る計画だ。すでに集まった寄付と自己資金を合わせて約1億2千万円は目途がたっており、残りを募金と借り入れなどで賄う予定。



 溝口文子理事長は「鎌倉に根をおろし60年を迎えることができた。今後も地域の人たちにとって有用な場であるために、力を貸してもらいたい」と話している。



 募金受付は2014年3月31日まで。問い合わせは同館【電話】0467・22・0507へ。

 

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