小町通りで進められていた「電線類地中化」工事が8月中に完了した。仕上げ作業などを経て、9月中旬までに完了検査を終わらせる予定という。9月10日に小町通り商店会主催のセレモニーなどが行われる。
景観の保全や歩行空間のバリアフリー化、避難路確保などの防災対策などの理由から国が2004年度に「無電柱化推進計画」を策定。市はこれに基づき、鎌倉の玄関口・小町通りの「地中化事業」に着手。05年度に方針を決定し、07年度に試掘調査。08年度から本格的に着工し、12年度中に電線地中化が完成した。今年度は舗装や景観舗装工事を行っていた。工事は当初11年度中までの予定だったが、東日本大震災の影響などで完成が遅れていた。
今回、地中化されたのは小町通りの約600m。電柱を撤去、電線を地下に埋設し、既存の街灯の上部などに変圧器が設置された。総事業費は、支障物の移転費や道路舗装工事費などを含め約9億5600万円。
同商店会でクリーニング店を営む男性は「空が広くなって、鎌倉花火大会が見えるようになり長年の願いがかなった。ただ、工事期間は長かった」と話す。他の商店主は「道も広くなったが、過度の路上販売の出店などで客の流れを妨げない使い方が大切」と語った。
市道路課によると、地中化に伴って施された道路舗装には遮熱性のある塗料を用いており、ヒートアイランド現象への効果も期待されているという。9月10日(火)には小町通り商店会主催の完成記念式典が開かれ、武者行列などが連なるパレードが予定されている。
連絡不備などで職員6人を処分
工事中に地中で発見された所持者不明のコンクリート構造物の撤去をめぐる市の対応で、現場担当者と管理職との連絡ミスから議会への誤った説明を行ったことや、工事を委託した事業者との協定の運用に不備があった点などが問題となり、今年3月に6人が行政措置を受けた。
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