世はまさに「ゆるキャラ戦国時代」。地域活性化の命を背負った様々なキャラクターが全国各地に誕生している。「くまモン」「バリィさん」のようなスターが生まれる一方で、定着せず忘れられていくキャラも数知れず。そんな生き馬の目を抜くような世界に、鎌倉生まれの「おちむん」が殴り込みをかけた。今年度の「ゆるキャラグランプリ」に参戦。プロモーションも兼ねた「全鎌ツアー」を実施している。
ざんばら髪に下がり眉、目はぐるぐる回っている―。そんな「ちょっと情けない」印象の「おちむん」。鎌倉市非公認マスコットとして由比ガ浜在住の齊藤裕之さんが発案し、今年の5月から活動を開始した。
「堅いイメージの強い鎌倉に、くすっと笑えるものが欲しい」と思っていた齊藤さんは流行中の「ゆるキャラ」を作ろうと今年の2月、おちむんのデザインに取り掛かった。その後、着ぐるみを制作し5月に鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で行われたフリーマーケット「鎌人いち場」で初披露した。
おちむんの生まれは鎌倉時代末期。武士のくせに武芸が苦手で臆病なことから、新田義貞軍が鎌倉に攻めて来るとすぐさま山の中へ逃亡。その時に何故かタイムワープし、2013年の鎌倉にたどり着いてしまった。見慣れない現代の街並みに戸惑いながらも、「ラブ&ピース」をかかげ鎌倉のマスコットとして活動する決意を固めたという。好きなものは遊ぶことや塩むすびなど。「敵から追われた時を思い出すでござる」という理由で流鏑馬が怖いのだとか。
齊藤さんは「この”ちょっとだめな奴”が柔らかい視点で鎌倉の良さを内外に広めていけたら」と話す。
全鎌ツアーを開始
そんなおちむんは11月8日まで投票を受け付け中の「全国ゆるキャラグランプリ」にエントリー。しかし、9月25日現在で400位台と、知名度の低さから苦戦を強いられている。
そこで地元での支持を確立しようと、9月18日から「秋の全鎌ツアー」が始まった。9月29日は午前10時から「大船to大船渡」、10月6日は午後1時から「オクトーバーフェスト」、14日は6時から光明寺の「お十夜」、19日は3時から「鎌人いち場」に出没予定だという。詳細など問合せは【電話】0467・81・3883落ち武舎・齊藤さんへ。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|