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北鎌倉駅裏トンネル 安全対策実施へ協議進む 現状での保存を望む声も

掲載号:2014年6月13日号

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北鎌倉駅ホームに隣接
北鎌倉駅ホームに隣接

 JR北鎌倉駅ホームのすぐ横に、岩をくり抜いた小さなトンネルがある。地域住民にとって大切な生活道路だが、岩の剥落や倒木が目立つようになったことから、鎌倉市は補強を含めた安全対策の協議を地元自治会などと進めている。一方でこの場所の歴史的価値に注目し、保存しようという市民団体も発足した。

 トンネルがあるのはJR北鎌倉駅ホームに隣接する場所。設置の経緯について詳しいことは分からないが市都市整備部では「80年ほど前にはあったようだ」と話す。もともと国鉄や国の所有だったが、10年ほど前に市道となった。

 現在は生活道路として朝夕の通勤・通学時間を中心に多くの住民や学生が通行している。しかし近年、岩の剥落や倒木が目立つようになったこともあり、自治会から安全対策を求める声が上がるようになった。

 そこで鎌倉市は昨年12月、住民らとともに「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会」を発足させ、5月までに3回の会合を行った。これまで主に話し合われてきたのは応急的な安全対策。市では工期や予算の点から、トンネル内を鋼材で覆って空間を確保し、隙間をコンクリートで固める工法などを提案しており、「地域の理解を得てなるべく早い時期に応急措置を行い、その後、恒久的な安全対策を実施したい」と話す。

市民団体が発足

 一方でトンネルが掘られた岩塊の歴史的価値に注目し、保存を目指そうという動きも出ている。

 「北鎌倉史跡研究会」(出口茂代表)は、山ノ内地区の住民らを中心に昨年末に発足した。現在は約30人が所属する。同会によればトンネルのある岩塊は、平安時代後期には鎌倉の北の境界としての役割を果たしており、鎌倉時代中期に三代執権・北条泰時が鎌倉を災いから守るための儀式を、岩塊の外側で行ったことが記録に残っているという。

 同会では岩塊を中心とした地域の歴史を見直すことで、保存の機運を高めたい考え。昨年末には、岩塊の横に歴史的経緯を記した看板を設置した。出口代表は「この景観は失われてしまえば二度と取り戻すことができない」と話す。

 今後は年1回程度イベントを開催する予定。6月16日(月)には初の講演会「鎌倉史の中の北鎌倉山ノ内―北鎌倉駅ホームに突き出た塁壁の意味を中心に―」が行われ、日本考古学協会理事の馬淵和雄さんが講演する。会場は山ノ内公会堂で午後6時45分開演。参加費・資料代500円。問い合わせは【携帯電話】070・6458・4916出口さんへ。

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