本館(展示場)の空調設備改修のため昨年12月から休館していた鎌倉国宝館が7月15日(火)、再オープンする。毎週土曜日に行われる学芸員による展示品の解説のほかに、8月から随時、企画展を開催する予定だ。
鎌倉市内や近隣の社寺から寄託された文化財約5千点を保管・展示する同館。昨年12月から約半年にわたり、文化財の保管にとって良好な状況を保つために必要な空調設備の改修を行ってきた。
再オープン後しばらくは平常展示だが、毎週土曜日午後2時から開催される学芸員による展示品の解説「列品解説」が行われる。また、8月1日から9月7日まで企画展「仏像入門展ミホトケをヒモトケ」が開催される。
同館学芸員の浪川幹夫さんは「時代とニーズに合った方法で、来館者にわかりやすく親しんでもらえる展示を心がけたい。鎌倉時代以外の鎌倉についての研究も進んでいるので注目してほしい」と話す。
鎌倉の宝を守る
鎌倉国宝館は1928年、歴史・美術の博物館として鎌倉八幡宮境内に開館した。1923年の関東大震災で鎌倉の貴重な文化財が損失したため「災害から文化財を保護し、多くの人が見学できる施設」の設立が検討された。その趣旨に鎌倉同人会をはじめ多くの人々が賛同し、多額の寄付金が寄せられたという。
その後、1983年に収蔵庫である新館が完成し、展示場の改修や免震装置の設置など、収蔵品の安全な保管対策を進めている。2000年には本館が国の有形文化財に登録され、例年約6万人が来館する。
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