市民団体「未来・連福プロジェクト」(齊藤美代子代表)は、土壌汚染の影響により福島県で栽培困難になった食用ひまわりを市内腰越の広町緑地などで5月から栽培している。油の原料となる種は9月に収穫し、福島県で活動するNPO法人「シャローム」(大竹静子代表)に送る予定となっている。
東日本大震災の復興支援の一環として、鎌倉市内に福島県の子どもたちを招待する催しを定期的に開催している「未来・連福プロジェクト」の齊藤代表は、今年の春に福島県を訪れた際、シャロームの大竹代表を紹介された。
福島市を拠点に、障害者と農家が協力して農作物を栽培するプログラムなどを行ってきた同団体。震災の直前には食用ひまわりを栽培し、種から精製した油を製品化する企画を進めていたが、原発事故後の土壌汚染の影響で中止を余儀なくされていた。その後、全国各地でボランティアが代理栽培して種を福島に送る「ひまわりプロジェクト」がスタートしたという。
この話を聞いた齊藤代表は、「鎌倉で福島のひまわりを栽培することで、支援に協力しよう」と決意。知人らにも声をかけ、広町緑地など12カ所で5月から栽培を開始した。「未来・連福プロジェクト」の仲間や賛同者が水遣りなど世話を続け、7月に開花。9月には種を収穫し福島に送る予定だという。齊藤代表は「思っていた以上に多くの方から協力をしてもらえた。今後も続けていきたい」と話している。
精製した油の収益は、福島県での災害支援活動の自主財源に充てられているという。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|