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鎌倉版 公開:2015年1月23日 エリアトップへ

元大船撮影所カメラマン 赤井さん初の写真展 今週末 芸術館で

文化

公開:2015年1月23日

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赤井さん(右上)が手がけた「釣りバカ日誌4」(左上)「約束」(左下)「時代屋の女房」(下中央)「俺たちの交響楽」(右下)などの作品47点が展示される。写真提供:松竹株式会社
赤井さん(右上)が手がけた「釣りバカ日誌4」(左上)「約束」(左下)「時代屋の女房」(下中央)「俺たちの交響楽」(右下)などの作品47点が展示される。写真提供:松竹株式会社

 松竹大船撮影所でスチールカメラマンとして活躍した市内小袋谷の赤井溥且さんの写真展が1月24日(土)、25日(日)の2日間、鎌倉芸術館ギャラリー1で行われる。1961年から撮影所に勤め、映画119本の宣伝写真を手がけた赤井さん。「人生の集大成となる写真展を」という願いを、家族らが松竹(株)の協力も得て、この度実現させた。

 赤井さんは1933年大阪府生まれ。元々映画が好きで、「映画に携わる仕事がしたい」と上京し、東京工芸大学で写真を専攻。日本光学株式会社(現・ニコン)で数年働いた後、61年から31年間、松竹大船撮影所でスチールカメラマンとして活動した。

 スチールカメラマンは宣伝部に所属し、映画の撮影隊と行動を共にしながら宣伝用写真を撮影する。一作品につき撮影される写真は数百枚に及び、その内わずか2〜3%のみが雑誌や映画館に掲載・掲示された。

 松竹で赤井さんが携わったのは、119作品。岸惠子さんと萩原健一さんが出演した「約束」(斎藤耕一監督・1972年)や夏目雅子さんがヒロインを務めた「時代屋の女房」(森崎東監督・1983年)、西田敏行さん主演の「釣りバカ日誌4」(栗山富夫監督・1991年)など、往年の名作の名シーンをモノクロのフィルムカメラで切り取ってきた。仕事に厳しく自身の技術にこだわりを持っており、「引退後もデジタルカメラで撮影した写真は一枚もない」という。

「人生の集大成に」

 一昨年の6月に体調を悪化させた赤井さんは、「一生に一度で良いから、自分の写真展を開きたい」と妻の慶子さんにもらしていたという。そこで慶子さんは夫のかつての仕事仲間らに連絡を取り、松竹所有の宣伝写真を取り寄せ、写真展の開催にこぎつけた。

 展示されるのは宣伝写真47点のほか、映画の解説チラシのコピー11点、スチールカメラマン引退後に撮影した富士山などの風景写真45点。慶子さんは「夫は引退後も現場に何度も足を運びながら時間をかけて写真を撮っていました。こだわりの仕事を多くの人に見てもらいたい」と話している。

 写真展は鎌倉芸術館ギャラリー1で午前10時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは【電話】0467・45・0437赤井さんへ。
 

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