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鎌倉版 公開:2015年5月15日 エリアトップへ

特養ホームささりんどう 市内初の施設内保育室 今月から運営スタート

社会

公開:2015年5月15日

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保育室で子どもと触れ合うカラシュ施設長(左)
保育室で子どもと触れ合うカラシュ施設長(左)

 市内城廻の特別養護老人ホームささりんどう鎌倉(社会福祉法人湘南育成園、白井好之理事長)は5月1日、施設内に保育室を開設した。「特養」に保育施設ができるのは市内で初めて。関係者は「子育て中の職員が働きやすい環境を整えることで、より質の高いサービスにつなげたい」と話す。

 「ササKids」と名付けられたこの保育室。広さは約61平方メートルで、室内はオレンジと白を基調にしている。定員は6人で、当面は職員の子どもが対象となる。

 市内では企業、病院に併設された保育施設はあったものの、特別養護老人ホームのなかに開設されるのは初めて。県内でも10例ほどしかないという。

 「職場に保育室があれば、送り迎えの負担がなくなるし、時間があれば様子を見に行ったり、授乳スペースで母乳をあげることもできる」と話すのは、施設長のマシュウ・カラシュさん(47)。現在、5人のスタッフに幼い子どもがおり、こうした職員が働きやすい環境を整えることが狙いだ。

 アメリカ・ニューヨーク出身のカラシュさんは、1991年に来日。同施設のボランティアや職員を経て、2007年に現職に就いた。

 就任当初、最も頭を悩ませたのが職員の離職率の高さだったという。「より良いサービスを提供するためにも、利用者のケアを直接担う職員のQOL(生活の質)を高めることが必要」と考えたカラシュさんは、給与の改善や有給休暇を取りやすくするなど職場環境の整備に着手。また研修の充実や評価制度の導入により、職員の意欲を高める取り組みも進めてきた。

 その結果、同施設の昨年1年間の離職率は10・9%。県内全体の介護職員の離職率(2013年度で17・5%)を大きく下回る。

 「子育て中の職員の負担軽減はもちろん、若い職員が結婚、出産しても働き続けられる仕組みが必要」とカラシュさん。「ゆくゆくは職員以外の子どもたちも受け入れて、地域に貢献したい」と話している。

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