鎌倉版 掲載号:2016年1月15日号 エリアトップへ

鎌倉市に寄贈した鎌倉彫の茶托をてがけた 伊志良 逸子さん 長谷在住 75歳

掲載号:2016年1月15日号

  • LINE
  • hatena

生活に鎌倉彫で彩りを

 ○…鎌倉彫の職人らで組織する「伝統鎌倉彫事業協同組合」主催の創作展で最優秀を受賞。12月には出品作品の茶托が鎌倉市に寄贈された。四角く切り出した素材に、幾何学的な線を施して仕上げた。「お茶の時間が楽しくなるように、とデザインしたもの。お客様に出して貰って、多くの人が鎌倉彫を身近に感じるきっかけになれば」と優しい表情で語る。

 ○…東京都出身。実家は着物の染色を扱う工房で、自然と美術工芸に興味を持つように。東京芸術大学では図案計画を専攻した。卒業後は家業の手伝いをしていたが、25歳のときに大学の同級生と結婚。嫁ぎ先である夫の実家は、鎌倉彫の老舗・白日堂だった。店は年中無休で、商品の管理から住み込みの弟子の食事作りまで、目が回るような日々を送った。それでも「忙しかったけれど、実家と雰囲気が似ていたのでとても馴染みやすかったんです」と笑う。

 ○…鎌倉彫作品の制作を始めたのは50歳を過ぎてから。それまでにもデザインを手掛けていたが、義父の他界をきっかけに「本格的にやってみよう」と決意した。親戚関係にある寸松堂で技術を習得、次第に白日堂にも作品を展示するようになった。伝統鎌倉彫事業協同組合の創作展には10年以上前から毎年出展しており、これまでも県知事賞や漆賞などを受賞した。「やっぱり、評価してもらうことが一番の張り合いになりますね」とほほえむ。芸大での経験を活かし、日本画の顔料をまぜるなどして塗りの色合いにこだわる。「誰も作らないようなものを、と考えて創作するのが楽しい」と目を輝かせる。

 ○…一人娘は結婚し、現在は内弟子である甥と夫と3人暮らし。日々の楽しみは、仕事の合間をぬって地元のコーラスサークルに参加すること。「童謡や映画の主題歌など、色々な曲を発表会に向けて練習中。歌うとすっきりするの」と朗らかに語った。

鎌倉版の人物風土記最新6

兵藤 芳朗さん

創立70周年を迎えた鎌倉稲門会の会長

兵藤 芳朗さん

高野在住 72歳

11月19日号

山口 智さん

Jリーグ・湘南ベルマーレ(鎌倉もホームタウン)の新監督

山口 智さん

43歳

11月12日号

小島 政行さん

かまくら市民活動フェスティバルの 実行委員長を務める

小島 政行さん

藤沢市在住 72歳

11月5日号

高橋 智史さん

世界最大規模の2つの国際写真賞で入賞したフォトジャーナリスト

高橋 智史さん

浄明寺在住 40歳

10月29日号

原口 翔太郎さん

ビーチサッカーW杯ロシア2021大会で準優勝した

原口 翔太郎さん

山崎在住 34歳

10月22日号

渡邉 祐介さん

鎌倉市倫理法人会の新会長

渡邉 祐介さん

由比ガ浜在住 45歳

10月15日号

あっとほーむデスク

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

  • 7月9日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年11月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook