鎌倉 人物風土記
公開日:2026.02.13
初のエッセイ「イクラと道産子」を出版した
佐藤 萩野さん(本名:谷口 奈津子)
鎌倉市在住 60歳
自然体 積み重ねて
○…郷里の北海道から上京した時に経験した驚きやギャップを、肩肘張らず等身大の文章でつづった初のエッセイ「イクラと道産子」を昨年末に出版した。構想は10年ほど前。日常の中で「ふと思いつく」というテーマを書きためてきた。「くすくす笑いながら、上京してきた人には共感を、そうじゃない人には発見をしてもらえたらうれしい」とほほ笑む。
○…旭川市出身。幼少の頃は「感情表現が苦手」だったという。それでも、文章なら思いを形にすることができた。本を読むことも好きで、小学生の時に「小公女」の感想文が地元の文集に掲載され、「私の文章はいけるのでは」と自信を持つきっかけに。大学進学を機に上京し、卒業後はコンサルタント会社や広告代理店に勤務。「文章とは違って、キャッチコピーは苦手ということを実感しました」と肩をすぼめる。30代からは、フリーライターとしてアニメ作品の解説などを雑誌に掲載するなど、文章は常に自身の隣にあった。
○…「思いつかない時は、スパッと一旦止めて離れる」のが流儀。苦しんで絞り出すよりも、自身の内側から湧き出る言葉を紡ぐ。飾らない自然体な文章の魅力は、著書にもいきる。「コツコツ小さな作業を積み重ねるのが好き」で、刺繍や編み物も得意。「このセーターも自作なんです」とはにかむ。2024年から、インターネットラジオでパーソナリティーも務めるなど、活動の幅が広がっている。
○…豊かな自然と荘厳な文化が混在する鎌倉市を30代で初めて訪れ、一目ぼれ。思いを募らせ40代で都内から移り住んだ。鎌倉ガイド協会のツアーガイドも10年以上続けるほど、今や鎌倉の魅力にぞっこんだ。おススメは「覚園寺の紅葉と薬師堂ですね」
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