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不適切な事務処理問題 「問題意識の欠如」浮き彫りに 市が調査結果を発表

政治

掲載号:2016年6月10日号

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 昨年の市議会9月定例会で、予防接種事業における誤接種や白紙請求書の使用など不適切な事務処理が次々と明らかになった鎌倉市。このほど、事実関係や原因に関する調査結果と再発防止策を発表した。

 市は昨年11月、松尾崇市長をトップとする「不適切な事務処理に関する調査委員会」を設置し、事実関係の調査や再発防止策のとりまとめを行ってきた。5月30日には市議会全員協議会で、調査結果を報告した。

新たに誤接種3件

 予防接種事業では、2010〜14年度の5年間に実施された約26万件のうち、有効期限切れワクチンの使用や摂取量、回数の間違いなどが37件あったことが分かった。また問題発覚後も、今年4月までに新たに3件の誤接種が判明している。

 原因として、5年間で新たに6種類の接種が加わるなど事務量が増加するなか、市側が具体的な改善策を出さないままに目先の処理を優先してしまったことなどを上げる。

 改善策としては、提出書類の様式変更により事前チェックの精度向上を図るほか、書類の提出期限も毎月10日から14日へと伸ばして、確認作業の時間を確保。医療機関には、チェック体制の強化など再発防止策を要請した。

白紙請求1万件超

 白紙請求書については、調査対象となった5年間8万6707件のうち1万656件で使用されていたことが分かった。支払い等の不正はなかったという。

 作業の短縮につながるなど、市と委託先双方の利便性を優先して継続されてきたケースが多く、前任者から引き継がれて使用に疑問を感じていなかった職員が大半を占めた。

 委員会のヒアリングに対し、白紙請求書の使用を認識していた職員130人のうち約75%にあたる97人が「不適切感は特に抱かなかった」と答えており、「問題意識の欠如」が改めて浮き彫りとなった。

 すでに昨年10月の支払い分から白紙請求書の使用は行われていないが、再発防止に向けては、職員研修の充実やマニュアルの整備により、問題意識の強化や管理責任の明確化に取り組んでいくとしている。

職員を告発へ

 生活福祉課のキャビネットに保管されていた生活保護費約265万円が盗まれた事件では、ずさんな事務処理と現金の管理が明らかになった。

 市は再発防止に向けマニュアルの作成や財務規則の見直しを行っているほか、対象者に代わって領収書に氏名の記入や押印を行っていた職員1人に対し、有印私文書偽造にあたるとして、告発の手続きを進めているとした。(6月8日起稿)

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