鎌倉市観光案内所が10月1日、JR鎌倉駅東口みどりの窓口横へ移転した。これに伴い開所時間を2時間延長、タブレット端末を常設するなど機能を拡充し、国内外からの観光客の増加に対応する。また複数の言語を話せるスタッフを配置し、日本政府観光局による外国人観光案内所の認定制度で、最高ランクとなる「カテゴリー3」への申請を視野に入れる。
今回の移転は、これまで観光案内所が設置されていた駅ビル「エキスト鎌倉」の改修に伴って行われたもの。新しい案内所は10月1日、JR鎌倉駅東口を出てすぐ左手の「みどりの窓口」横で業務を開始した。
リニューアルに伴い、開所時間を従来から2時間延長し、午前9時から午後7時までに。また職員は市内業者が手がけた制服を身に付け、統一感を出している。
案内機能の拡充も図った。カウンターにはタブレット端末2台が常設され、観光客が利用できるほか、デジタルサイネージや60種類のパンフレットを配架できるラックを設置。ラックには外国語版も含め、鎌倉だけでなく三浦半島全域、横浜や箱根、藤沢など県内他地域のパンフレットが並ぶ。今後は利用者の要望があれば、東京や関西圏のものも置いていくという。
国内最高ランク目指す
案内所を開設する鎌倉市や運営を受託する市観光協会が狙うのは、増加する外国人観光客に対する情報提供の強化だ。
そのため新しい案内所では、英語のほかスペイン語、フランス語など多言語に対応する。
市は、日本政府観光局(JNTO)が外国人案内所の機能充実と質の向上を目的に設けている認定制度で、最高ランクとなる「カテゴリー3」(常時、英語に加えて2つ以上の言語での対応が可能、Wi-Fiありなどの基準を満たす)への申請を目指す考え。
9月30日現在、神奈川県内にはカテゴリー3の案内所はなく、認定されれば県内初となる見通しという。
開所前のセレモニーで松尾崇市長は「外国人観光客への対応は急務。この案内所を『鎌倉に来てよかった』と思ってもらえるような、おもてなしの拠点としたい」と挨拶した。
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