振り込め詐欺被害を未然に防止したとして、鎌倉警察署は7月13日、民間警備会社の警備員2人に感謝状を贈呈した。振り込め詐欺の発生件数は鎌倉署、大船署ともに昨年同時期よりも増加傾向にあるという。
表彰されたのは綜合警備保障(株)の森井正通さん(44)と吉田昂平さん(23)。2人は7月5日、市内の商業施設に設置されている銀行ATMへ現金補充に訪れた際、81歳の男性が携帯電話で通話をしながら端末を操作している姿を発見した。
「昨年も似たような状況に遭遇していたので、すぐに怪しいと思った」という森井さんが男性に声をかけると、息子をかたる人物から「友人の連帯保証人になった」との連絡があり、98万円を振り込むところだった。森井さんが電話を代わると通話は切れ、改めて登録されていた息子の番号に電話をしたことで詐欺が明らかになったという。鎌倉署の野崎剛志署長は「とっさの機転によって水際で被害を防いでもらえたことはありがたい」と話した。
昨年1年を上回る
6月末までの振り込め詐欺を含む特殊詐欺の被害件数は、鎌倉署管内が12件、大船署管内が9件。いずれも昨年1年間の被害件数(鎌倉署10件、大船署8件)を上回っている。鎌倉署管内では現金ではなくキャッシュカードなどをだまし取られるケースが多発しているとして「警察や銀行ではカードを自宅に取りに行く対応はしていない。怪しいと思ったら警察に電話して」と呼びかけている。
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