市内手広在住の菊池遼太郎さん(16・茅ヶ崎北陵高校2年生)が、9月1日からデンマークで開催されるパドルボードの世界選手権に出場する。競技を始めて1年半で世界の舞台への出場権をつかんだ菊池さんは「10位以内を目指したい」と意気込んでいる。
パドルボードはサーフボードより一回り大きいボードに乗り、腕やパドルで波をかき分けて水上を進む競技。立った状態でパドルを使う「スタンドアップパドル」と、寝た状態や座ったまま腕を使って進む「プローンパドル」がある。
菊池さんが取り組んでいるのはプローンパドルで、5月に葉山町で行われた選考会を経て日本代表となり、9月1日から10日まで、デンマークのヴォロープウーア・コペンハーゲンで開かれる世界選手権への出場を決めた。大会では18〜20Kmで行われる種目などにエントリーする予定だ。
10位以内目指す
菊池さんが競技を始めたのは1年半前。高校進学を控え「何か新しいことに挑戦してみたい」と考えていたところ、市内の海岸で活動するライフセーバー団体「鎌倉ライフガード」の会員から誘われ、「迷わず入会した」という。
その年の夏にはライフセーバーデビュー。同時にライフセービング競技の大会にも出場するようになったが、「最初は思うような成績が残せなかった」という。そこでオフシーズンのトレーニングとして力を入れたのが、競技の一つでもあるパドルボードだった。
「練習は習慣にしなくてはだめ」という先輩のアドバイスに従い、登校前に自転車で20分かけて材木座に行き、海に入る生活を続けた。「雪の日も、荒天の日も海に行った。はじめは辛かったけれど、感覚をつかんで思うように進めるようになってくると、どんどん楽しくなった。続けるうちに長距離種目の方が向いていることにも気付いた」と振り返る。
そして今年5月、葉山町で行われた世界選手権の代表選考会に出場すると、5位に入賞。その後、上位選手の辞退もあり、日本代表に決定した。
30カ国から強豪が集まる大舞台を前に「こんなに早く世界に挑戦できる日が来るとは思わなかったので驚いている。距離が長ければ長いほどかけひきが重要になってくるのでしっかりと経験を積み、今後の競技人生に生かしたい。目標は10位以内」と力強く語る菊池さん。「色々な表情をみせる海のコンディションを、一つずつ攻略していくのがパドルボードの魅力。ゆくゆくは世界で一番長いと言われるハワイ・モロカイ島のレースにも挑戦したい」と話した。
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