鎌倉版 掲載号:2018年5月11日号 エリアトップへ

「苔の魅力」鎌倉から発信 12、13日市内で展示会

社会

掲載号:2018年5月11日号

  • LINE
  • hatena
「ミズゴケ湿原庭園」を披露する園田さん
「ミズゴケ湿原庭園」を披露する園田さん

 インテリアの一つとして、いま密かな人気となっているという「苔」。今週末には、苔を使った作品を集めた展示会が市内で開催される。企画したのはこの春、鎌倉で専門店をオープンさせた若きクリエイター。ブームの一方で栽培法などは普及しておらず「苔についての正しい知識を多くの人に知ってもらうとともに、鎌倉から『文化』として発信していきたい」と意気込む。

 「鎌倉苔展」と銘打ったこのイベントは5月12日(土)、13日(日)の2日間、苔専門店「苔むすび」(由比ガ浜2の4の22)の店内で開催される。

 期間中は苔を使ったテラリウム(透明なガラス容器に植物を入れたもの)など、50点以上の作品が展示されるほか、Tシャツづくりなどのワークショップも行われる。時間は午前10時から午後5時まで。

栽培法の普及目指す

 会場店舗のオーナーで、このイベントを企画したのが園田純寛さん(34)だ。

 千葉県出身の園田さんは学生時代から苔の美しさに魅せられ、大学の農学部では苔と共生する微生物を研究した。

 就職後も趣味で栽培と作品作りを続けていたが、フリーマーケットやネットを通じて販売したところ「想像していた以上にファンが多く、作品が次々売れた」という。

 今年3月には、「一般向けに苔にまつわるものはなんでも扱う店」を目指して、「苔むすび」を由比ガ浜にオープン。鎌倉を選んだ理由について「美しい石段で知られ苔寺と呼ばれる妙法寺など、有名な場所も多い。苔の魅力を発信するには鎌倉しかないと考えていた」と振り返る。

 また店をオープンさせたのは「近年のブームに対する危機感があった」と園田さん。

 手軽なインテリアとして人気となり、テラリウムなどが多く販売されているが「『売りっぱなし』でアフターフォローもない店がほとんど。実は湿度や光など環境に左右されやすく、苔の栽培は決して簡単ではない。買ってもすぐに枯れたり、カビが生えてしまう人が多い」と話す。

 そこで同店では、主にワークショップや苔あみの教室などを開催することで、「体系的な栽培の技術の伝達」に力を入れている。園田さんは「ゆくゆくは鎌倉を関東における苔文化発信の拠点にしていきたい」と意気込みを語る。

温暖化対策の切り札も

 また今回のイベントに合わせて、店舗内に設けた「ミズゴケ湿原庭園」が披露される。

 ミズゴケは高層湿原に自生する苔の仲間。植物が生育しやすい環境を作り出し、湿原の基盤植物となっているほか、地球規模で見れば総陸地面積の約30%にあたる炭素を埋蔵するなど、温暖化抑制に重要な役割を果たすと考えられている。

 これまで栽培は困難だったが、近年、手法が確立され、園田さんはこれを利用して庭園を造った。園田さんは「今後はミズゴケを使った庭作りの提案などもできれば」と話している。

 問い合わせは【電話】0467・38・8136へ。

苔を使ったテラリウム作品
苔を使ったテラリウム作品

鎌倉版のトップニュース最新6

「鎌倉彫製作70年の集大成に」

「鎌倉彫製作70年の集大成に」 文化

小園博さん初の作品集が完成

8月16日号

「鎌倉を古典研究の拠点に」

「鎌倉を古典研究の拠点に」 文化

市が「仙覚文庫」設立へ

8月9日号

「灯かり」で彩る長谷の夜

「灯かり」で彩る長谷の夜 文化

19日からライトアップ

8月9日号

「迷わず山歩き楽しんで」

「迷わず山歩き楽しんで」 文化

市民団体が案内板設置

8月2日号

3件が国登録文化財へ

3件が国登録文化財へ 文化

文化審議会が国に答申

8月2日号

長谷寺でラグビー観戦

長谷寺でラグビー観戦 スポーツ

元日本代表らのトークも

7月26日号

待望のギャラリー開設

福祉作業所道工房

待望のギャラリー開設 文化

若宮大路沿いビル1階に

7月26日号

あっとほーむデスク

  • 8月9日0:00更新

  • 8月2日0:00更新

  • 7月26日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

鎌倉の絵本作家が集合

鎌倉の絵本作家が集合

児童ホームで朗読など

8月21日~8月21日

鎌倉版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年8月16日号

お問い合わせ

外部リンク