鎌倉市は2月28日、岩瀬隧道の通行を再開した。昨年5月にトンネル内で土砂の剥落が発見されたため、通行止めにして補強工事が行われていた。
岩瀬隧道は全長約92m。坑口の両側約46m分はコンクリートブロックで覆われていたものの、中間部分の約46mは素掘りとなっていた。
土砂の剥落が発生したのは、小袋谷側の坑口から約24mの素掘り地点。昨年5月29日午前5時30分頃に大船警察署から市に対し、土砂の剥落と安全対策のために通行止めを実施しているとの連絡が入り、市職員が現場に駆け付けたところ約1・5㎥の土砂が剥落しているのを確認した。
その後、市職員が専門家と調査を行ったところ「現場の地層は砂質層と泥質層が何層にも積み重なっており、地下水が入り込んだことによって砂質層が軟弱化して岩塊が落下したと想定される。今後も同様の剥落が発生する可能性が高い」と判断されたため、通行止めを継続し安全対策が実施されることになった。
昨年7月から始まった工事では、素掘り部分をライナープレートと呼ばれる金属の板で覆ったほか、坑口付近のコンクリートブロックが設置された部分にもFRP(繊維強化プラスチック)を吹き付けて補強した。総工費は約2億1千万円。
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