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鎌倉 トップニュース社会

公開日:2019.05.17

鎌倉消防署七里ガ浜出張所
レスキューボードを導入
水難救助の迅速化図る

  • レスキューボードを持つ消防隊員

 水難救助の迅速化を図るため、鎌倉消防署七里ガ浜出張所はこのほど、レスキューボードの本格運用を開始した。アメリカ西海岸やハワイなどの消防では広く使われているが、県内では水上バイクでの救助が主で消防での導入は鎌倉のみという。

 海などで溺れている人を助けるレスキューボード。全長289・5cm、幅60・01cm、厚さ8・26cmで、浮力が強く安定性に優れているほか、人力で漕ぐ際に推進力が早いのが特徴だ。市消防本部では今まで水上バイクを活用していたが、海岸近くや岩礁など進入できない場所での救助に苦慮し、また車両で出艇場所までけん引していく必要があるため入水まで時間を要していたという。

 今回導入されたレスキューボードは、消防隊員1人で海岸まで搬送し、水難現場直近から出艇、要救助者といち早く接触することができる。浅瀬で岩石が露出している場所にも接近でき、要救助者を砂浜まで搬送可能になる。

 昨年7月から試行運用を開始し、材木座海岸付近で潮が満ちて浜辺に戻れなくなった家族3人を救助した実績もある。市消防本部担当者は「今後は他機関と連携した訓練も企画している」としている。

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