鎌倉 トップニュース文化
公開日:2019.10.11
絵本作家19人が活動紹介
イラスト・エッセイ入り冊子発行
『鎌倉えほん作家通信VOL.1』という一風変わった冊子がこのほど発行され、絵本ファンの間で話題となっている。制作したのは鎌倉ゆかりの絵本作家ら19人。イラストと共に鎌倉にまつわるエッセイなど、詳細な情報が一冊にまとめられている。
A4サイズ・20ページにわたる冊子の表紙を飾るのは、佐助在住の絵本作家・長野ヒデ子さんが描いた「20才のころのだいぶつさま」。中を開くとそれぞれの作家が描いたイラストや鎌倉に住んだきっかけ、好きな食べ物、お気に入りのスポットなどがエッセイとして記載されている。
またユニークな協賛広告も特徴的。大町在住の作家・ささめやゆきさんが全て手描きしたものだという。「私が描いた方が早いと思った。1枚1枚、心を込めて描いた広告も作品の一部になっている」と語る。
鎌倉駅周辺で「TOKUDA筋力トレーニングサロン」を運営し、協賛広告を依頼した徳田博之さんも冊子の完成を楽しみに待っていた内の1人。「独特のタッチで描かれた広告は味があって、とても気に入っている」と冊子から切り抜いた広告を額に入れて店舗入り口に飾っている。
平和への思い込め
全国で初めて「平和都市宣言」をしてから昨年8月で60周年を迎えた鎌倉市。そうした背景を踏まえ、長野さんは「文学や映画で世の中を楽しませた鎌倉文士のように、私たちも平和のまち・鎌倉から何か発信できないか」と「鎌倉えほん作家の会」を結成。角野栄子さんや中川ひろたかさんなど市内在住の作家を中心に、平和への思いを込めながら、自作を朗読するイベントを市内の福祉施設などで開催してきた。
今年に入り、会員であるささめやさんから「せっかくバラエティーに富んだ作家が集まったことだし、冊子でも作ってみないか」という提案があり、19人の作家が賛同。約1カ月という短納期で、大作を作り上げた。
編集を担当した長野さんは「子どもより大人の方が楽しんで読んでいるという印象。絵本作家と読者とが平和なまちを共感するため、今後も毎年1回のペースで発行していきたい」と話している。
鎌人いち場で販売
冊子は10月20日(日)、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で開催される第21回「鎌人いち場」で販売。ブース名は「かまくら平和寿まつり実行委員会」。午前9時から午後4時まで。500円(税込)。
問い合わせは鎌人いち場HP【URL】http://kamandoichiba.com/へ。
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