鎌倉は今後、世界が目指す都市像のモデルになる――。
世界的な建築家として知られる隈研吾氏(65)による基調講演が1月25日、建長寺で行われた。鎌倉市制80周年を記念し、市が主催したまちづくりシンポジウムの一環。
隈氏は中学・高校時代を栄光学園で学び、市のまちづくりに助言する市都市政策専門員に昨年11月、選定されるなど鎌倉にゆかりが深い。
会場には約200人が詰めかけ、隈氏は冒頭、「鎌倉がもっと良くなり、今以上に『世界のカマクラ』になってほしい」とあいさつ。講演では「これまでとこれからの鎌倉」と題し、建築家から見る鎌倉の価値や世界の都市開発などについて語った。
隈氏は自身が手掛けた国内外の作品を交えながら、20世紀の都市開発を「超高層ビルに代表される『高く・大きく』が世界的な潮流だった」と回顧。現代は逆に「低く・小さく」が新しい都市像として広がりつつあるといい、「コンパクトで中世からの歴史を持つ鎌倉は、世界の都市が目指すモデルとして絶好の場所。市が目指している『NEW OLDのまち』は世界の注目を集めるし、私自身期待している」と話した。
この日は隈氏を含む有識者によるパネルトークや参加者を交えたチームディスカッションも行われた。
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