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佐助稲荷神社 台風乗り越え拝殿完成 施工は「日本最古の企業」金剛組

文化

掲載号:2020年2月14日号

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初午祭に多くの参拝者が訪れた建て替え後の拝殿
初午祭に多くの参拝者が訪れた建て替え後の拝殿

 老朽化に伴う建て替えが進められていた佐助稲荷神社の拝殿がこのほど、完成した。同神社では昨年の台風15号の影響で、拝殿の屋根の一部が破損。施工した(株)金剛組の職人の尽力もあり「1年で最も重要な行事の一つ」という初午祭の直前に工事を終えた。

 源頼朝を勝利に導いた出世・開運の神社として知られる佐助稲荷。朱色の鳥居が立ち並ぶ風景が人気となり、国内外から多くの人が訪れている。

 老朽化が進んでいた拝殿と社務所の建て替えが始まったのは2018年12月。施工は重要文化財など多くの社寺建築を手掛ける(株)金剛組が担った。同社は飛鳥時代の西暦578年に創業し「日本最古の企業」ともいわれる。また設計監理は全農かながわ一級建築士事務所が務めた。

 当初、社務所は19年9月、拝殿は同年12月に完工予定で、7月には拝殿建て替え上棟祭も行われた。しかし昨年9月、台風15号が市内を直撃。同神社でもお守りや御朱印を頒布する社務所は無事だったものの、本殿と拝殿の屋根の一部が倒木で大きな被害を受けた。

 金剛組の長瀬好信部長は「倒木だらけで当初は被害状況すら把握できなかった。木の処分や新たな銅板の手配など、35年の職人人生で一番苦労した」と振り返る。

 新たな目標となったのが「初午祭」だ。初午とは2月の最初の牛の日に合わせて、全国の稲荷神社が五穀豊穣や開運などを祈願する行事。「心待ちにしている参拝者のためにも祭りまでに拝殿を完成させたい」という菊地晋介宮司の思いを受け、金剛組の職人が施工に力を注いだ。

 こうして完工したのは今月5日。9日の初午祭には総代や多くの参拝者が玉串奉納し、菊地宮司が鎌倉神楽の第二座の舞を披露した。菊地宮司は「金剛組の皆さんには感謝しかない。今後は4〜5年後の完成を目指して、本殿の再建を進めていきたい」と話した。

台風直後、屋根の一部が破損した拝殿
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