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公開日:2020.11.20
大日本弓馬会
流鏑馬専用馬場が完成
深沢事業用地を暫定利用
流鏑馬の保存と普及に取り組む(公社)大日本弓馬会(坂本和弘会長)はこのほど、市内梶原に専用馬場を整備した。本番同様の220mの長さを有する、同会にとって待望の場所で関係者は「発祥の地である鎌倉から流鏑馬の普及と担い手の育成に取り組んでいきたい」と話す。現在、必要な資金を募るクラウドファンディングも実施中だ。
大日本弓馬会は流鏑馬の流派の一つ、武田流の技術や形式を継承しており、例年、鶴岡八幡宮をはじめ寒川神社や明治神宮での神事に参加し「人馬一体」の妙技を披露している。昨年4月には設立80周年を迎えた。
これまで稽古は主に三浦市にある乗馬クラブで行われてきたが、最長でも130mほどで実際の行事と同じ環境を作ることは難しかったという。
また「発祥の地・鎌倉に馬場を」は関係者にとっての悲願だったが、これまで条件の合う場所が見つからなかった。
今回、JR大船工場の跡地を中心とした深沢地域整備事業用地のうち、市有地9793平方メートルを「2024年4月に予定されているまちづくりが始まるまで」、暫定利用するというかたちで同会が借用することで専用馬場の設置が決まった。
11月15日には鶴岡八幡宮の神職を招いて安全を祈る清祓いと初稽古が行われ、射手たちが馬場の感触を確かめていた。同会で師範を務める小池義明さんは「素晴らしい馬場が完成して感謝している」と話した。
今後は観光客や海外の要人を招いた流鏑馬の披露を行ったり、稽古の見学会、体験会などを開催する予定という。坂本会長は「流鏑馬発祥の地である鎌倉に馬場が完成したことに大きな意味があると感じている。800年続いてきた伝統を、ここから発信していきたい」と話していた。
ネット募金も
同会では専用馬場の建設と維持管理にかかる費用について、ネットを利用して資金を募るクラウドファンディングを始めた。目標は1200万円で期間は来年1月18日(月)まで。18日現在で約400万円が集まっている。
詳細は【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/320256または同会【電話】0467・24・3600へ。
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