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新春市長インタビュー 「新庁舎規模縮小も検討」 基本計画策定は来年度に

政治

掲載号:2021年1月8日号

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質問に答える松尾市長=昨年12月、市役所
質問に答える松尾市長=昨年12月、市役所

 タウンニュース鎌倉編集室では2021年の年頭にあたり、恒例の市長インタビューを行った。1月1日号に続く第2弾で、今回は市役所本庁舎の移転や22年NHK大河ドラマに向けた取り組み、野村総研跡地の活用などについて松尾崇市長に聞いた。

 ――市役所本庁舎の移転について、現在の進捗を教えてください。

 「今年度は新しい市役所の基本計画と現在の市役所跡地の基本構想をつくる年として位置づけ、市民参加を行いながらつくっていく予定でした。また市民参加が難しいなか、オンラインへの切り替えなどを模索していますが、新庁舎等基本計画、現在地跡地基本構想自体の策定が遅れている状況です。しかし全体の計画年度自体に変更はなく、今後縮めることができる期間を捉えて進めるため、開庁時期等は変わっていません。またコロナによる影響を捉え、市民が市役所に出掛けて手続き等をする必要がない市役所をつくろうという、大きな方向性を考えています。さらに、これまで床面積が約2万5千平方メートルの本庁舎を想定していましたが、検討を重ね、全体の規模を縮小していきたいと考えています」

 ――職員にテレワーク等が広がれば、より小規模な庁舎で済むということですか。

 「これまでのように、固定席で仕事を行っていくという時代ではないと捉えていますので、効率や働き方を考慮し、職務スペースを半減させることも可能ではないかと思っています。これらも踏まえて基本計画策定作業を行っていますが、策定完了は来年度になる予定です」

村岡新駅は「年度内見極め」

 ――村岡新駅についてお尋ねします。今年度中にJRから概略設計が出る予定だったと思うのですが進捗は。

 「まだ概略設計は出ていません。そろそろ事業費が明らかになってくると聞いています。いずれにしても年度内に見極めをする予定です」

「まち全体で盛り上げる」「大河」控え取り組み語る

 ――JRもコロナ禍で打撃を受けています。新駅構想に影響は。

 「JRさんからコロナがあったことで何かを変更したいという連絡はありません。むしろプラスの面としては、これまで態度を明確にしていなかった新駅設置費用の一部負担について『具体的な検討を進めている』という話をきいています」

 ――事業をやるべきかどうか、判断の基準は。

 「現在見込みで出てきている160億を超えた場合には難しいと言わざるを得ません。これをいかに下げられるか、に向かっていくものですので、仮に160億を超えるとなると新駅はあきらめざるを得ないと思っています。新駅がある場合とない場合で比較すると、深沢のまちづくりに関して鎌倉市の実質的な負担は全体で見るとほぼ変わりません。深沢のまちづくりと駅がセットになることが望ましいですので、駅の必要性というものもご理解いただきたいと思います」

 ――先ほどもコロナにより大幅に税収が減ると伺いました。現状の基準としている160億は妥当なのでしょうか。

 「コロナによる税収減は短期的には乗り越えるべき課題ですが、深沢のまちづくりは未来への投資になってきますので、ここで止めても将来的なプラスは何もありません。新しいまちができると、毎年約16億円の税収がプラスになっていきます。1年でも早くまちをつくり上げ、税収の基盤を底上げすることでより税収が上がり住民サービスが上がる。そこを目指していきます」

22年大河ドラマ「協議会4月設置」

 ――来年のNHK大河ドラマが「鎌倉殿の13人」に決まりました。どのような期待を持っていますか。また、官民が連携してプロモーションに取り組む「協議会」の設置や「ドラマ館」の開設など、今後の取り組みを教えてください。

 「大河ドラマは多くの方がご覧になるので、鎌倉の歴史を改めて認識していただくきっかけになると思います。加えて大きいのは、北条義時公というこれまであまり大きく取り上げられることがなかった人物が主役になることで新たな時代認識が育まれ、これからの子どもたちの心を躍らせる歴史的人物が誕生していくというのは、鎌倉をより好きになるきっかけにもなると期待を持っています。協議会については21年4月の設置を目指して調整を進めているところです。大河ドラマ館についても開設を予定していて、場所を選定中です。ドラマの内容につながるような場所を優先的に検討していて、最終段階に入っているという状況です」

 ――地域経済への波及について期待は。

 「コロナで疲弊したまちが元気になる大きな契機ですので、まち全体で盛り上げていきたいと思います」

 ――オーバーツーリズムとの両立は。

 「短期的な渋滞対策だけでなく、ロードプライシングも含めた対策を進めていきます」

生ごみ資源化施設「強引に進めない」

 ――ごみ処理施策について伺います。今泉クリーンセンター内に設置を予定している生ごみ資源化施設については周辺住民からの反対もあり、実施計画から候補地という文言を削除しました。今後どのように進めていきますか。

 「今泉クリーンセンターの周辺地域の皆さんとはこれまでも話し合い、情報提供もしてきましたが、基本的には反対という立場ですので、強引に進めるのではなくて、まずは現状の積み替え施設の臭気対策を実施して、その結果も共有しながら信頼関係を築いていきたいと思います。一方で生ごみ資源化施設がなければ2市1町の広域化の計画が進まないかというと決してそうではありません。もちろん実現を目指していきますが、基本的には広域連携で逗子が焼却を担い、それ以外では民間での処理の可能性もあります。そうした部分も組み合わせながら安定的にごみ処理ができるように進めていくという考え方です」

野村総研跡地に宝飾美術館開設へ

 ――長く活用方法が決まっていなかった野村総研の跡地について、利活用事業者が決定し、宝飾の美術館ができるという計画です。どのような期待を持っていますか。

 「一部誤解があるのは一般的な宝飾、ジュエリー展覧会をやるのか、というようなイメージで捉えられてしまっているのですが、優先交渉権者になりましたアルビオンアートさんが提案しているのは、紀元前など世界史的に価値のある宝飾やその文化などを見せる美術館というコンセプトだということです。その上で、地元のアーティストらと連携してクリエイティブ産業にも貢献したいということですので、鎌倉市の文化芸術のさらなる発展につなげていきたいと考えています。また、施設の一部を市民に開放していただけるほか、グラウンドなどはこれまで通り市民に開放していただきますので、コミュニティスペースとして市民の憩いの場となることを期待しています」

五輪に向けた準備

 ――延期された東京五輪への準備は。

 「鎌倉では6月29日に聖火リレーをやることになっていますので、市民の皆さんの記憶に残るようなイベントになればと思っています。2020年はフランスセーリングチームとの交流はできなくなってしまいましたが、今はツイッターやユーチューブを活用して、楽しみながら学ぶことができるよう、東京2020大会やフランスのことについて『おうちで鎌リンピック』として様々な情報を発信しています」

4選出馬について

 ――任期があと1年を切りました。次回選挙へのお考えは。

 「4期目をどうするか、全く決めていません。残りの任期をしっかり全うすることに集中していきたいと思っています」
 

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