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公開日:2026.03.06
湘南鎌倉総合病院
国内初の特定臨床研究開始
エクソソームを膝関節症に
医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(岡本/小林修三院長)は2月10日、変形性膝関節症の患者に対し、「エクソソーム(細胞外小胞)」を投与する国内初の特定臨床研究を開始したと発表した。16日には第1症例目となる投与を実施。翌17日に記者会見が行われた。病院内で製造した製剤を用い、科学的エビデンスの構築と、再生医療の普及を目指す。
対象となる変形性膝関節症は、国内の潜在患者数が約2500万人とされる進行性の疾患。今回の研究で用いられる製剤は、同院で出産した母親から同意を得て提供された「臍帯(へその緒)」から抽出した間葉系間質細胞を培養し、院内で一貫製造されている。
会見には、同院の小林院長、再生医療科の大竹剛靖部長、日本細胞外小胞学会の落谷孝広理事長ら5人が出席した。
落谷理事長は「独自の分離精製技術により不純物を99・7%除去した高純度な製剤ができた。エクソソームだけが含まれる製剤を安定して供給できる体制を整えた」と解説した。
歩行の改善等に期待
同院スポーツ整形外科の橋本拓部長によると、会見前日の16日には第1症例目となる69歳男性への投与が行われた。男性は経過良好で、17日朝に歩いて退院したという。
同研究はまず5人を対象に、投与後の安全性を検証する。期待される効果は抗炎症作用や痛みの軽減、歩行の改善などで、将来的には有効性の確認を経て、治療選択肢としての確立を目指す。
鎌倉市の高齢化率は30・6%(2025年12月31日時点)と全国平均29・4%(同年9月15日時点)と比べても高く、「膝の疾患は市民の健康寿命を阻む大きな要因となっている」と小林院長。続けて「歩けない、痛いという悩みは心身の健康に直結する。地域医療の拠点として、この治療を新たな光にしたい」と展望を述べた。
がん治療の新機軸導入
また、同院は、次世代のがん治療法「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の導入も併せて発表した。
導入された装置は、国内の従来機に比べ中性子出力が約3倍と高く、手術困難な固形腫瘍の患者への新たな選択肢として期待される。
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