鎌倉市
ペット避難の指針策定
受け入れ条件や備え示す
3月29日
西鎌倉地区で、小型電動カートを住民同士で共有することで「運転免許を返納しても地域の移動に困らないまちにしよう」という取り組みが進んでいる。自治会町内会のメンバーらが中心となっているもので、1月23日から試験運行も始まった。関係者は「ニーズや課題を見極めながら導入を検討していきたい」と話す。
細い路地や急な坂が多い西鎌倉地区では、高齢者を中心に「運転は不安だが、車を手放して生活することはできない」という声が以前から上がっていたという。
そこで西鎌倉地区町内会・自治会連合会の会員らを中心に、地域横断の実行委員会が発足。関係者が注目したのが「次世代型電動カート」と呼ばれるウィルだ。免許等は不要で手元のハンドルだけで操作できるほか、従来の電動車いすでは難しかった5cm程度の段差も乗り越えられるなどの特徴がある。これを住民間で共有し、外出したい時にだけ利用することで地域の「足」を確保する仕組みを考え出した。
1月10日には手広スポーツ広場で試乗会が行われ、約50人が操作を体験。2台をレンタルし、23日から自治会町内会の会員ら関係者約20人による試験運行が始まった。
今後は実際に運用しながら拠点の確保や利用者にカートを届ける方法など、課題を洗い出していく。また地区社協と共同で地域の「安全マップ」なども作成する。2月中旬には一般からも「おためしメンバー」の登録を募るという。
試行期間は4月22日までの予定で、対象となるのは手広、御所ケ丘、新鎌倉山の各自治会の範囲。利用料金は半日500円となっている。
実行委員会の渡邉敦さんは「移動の手段がなくなると外に出ることが難しくなり、周囲とのつながりも失われていく。手軽に移動できることで、住民がいつまでも外出の楽しみと人とのつながりを確保できるまちを目指したい」と話している。
詳細は事務局【携帯電話】070・5082・8856または【メール】jzs01374@nifty.com渡邉さんへ。
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