2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放送に合わせ、官民が一体となって地域活性化や観光振興に取り組む「推進協議会」がこのほど、発足した。今後は物語の世界観を体感できる大河ドラマ館の運営や、ロゴ・キャラクター等の考案とそれを活用した商品展開などに取り組んでいく。
「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』鎌倉市推進協議会」の設立総会は2月3日、鎌倉商工会議所から配信され、会員がオンラインで参加する形式で開催された。
会員には市や商工会議所、観光協会、鶴岡八幡宮のほか交通事業者、金融機関、まちづくり団体、メディア関係者などが名を連ねており、会長に鎌倉商工会議所会頭の久保田陽彦氏、副会長に市観光協会会長の大森道明氏と鎌倉市長の松尾崇氏、名誉会長に鶴岡八幡宮宮司の吉田茂穂氏を選任する人事のほか、今後の進め方についての議案が承認された。
久保田会長は「新型コロナウイルスの状況がまだまだ分からない分、フレキシブルに対応できる体制にしていきたい。コロナ禍でまちが疲弊するなか、ドラマを契機に様々な企画を開催し、鎌倉はもちろん、日本中を笑顔にしたい」と抱負を語った。
協議会の活動のなかでも、柱となるのが「大河ドラマ館」の運営だ。舞台となった地域や時代に関する資料のほか、衣装、小道具などが展示され、物語の世界を深く知ることができるもので、現在放送中の『麒麟がくる』では岐阜県岐阜市や京都府亀岡市に設置されている。
総会後の会見ではドラマ館について、市議会で関連予算が可決された後、既存施設を活用して設置を目指す考えであることや、鎌倉国宝館、鎌倉歴史文化交流館とも連携して関連の展示やセミナー等を開催する考えなどが明らかにされた。
また独自にロゴマークやキャラクターを考案する予定で、これらを活用した関連商品の開発、若年層への訴求、渋滞緩和など、オーバーツーリズム対応にも取り組む、とした。
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