自治体の課題を解消するアイデアを競うコンテストの最終審査が2月28日に行われ、扇ガ谷の樋口颯真(そうま)さん(高校3年)、琉生(るい)さん(小学6年)兄弟が提案した「渋滞御免アプリ」がアイデア賞を受賞。さらに視聴者による投票でも最多得票の金賞に選ばれた。
2人が挑戦したのは、東京大学などが主催する「チャレンジ!!オープンガバナンス」。急速にIT化が進む中国で生活した経験を持つ2人は、鎌倉市の渋滞等の解消を目指すアイデアとして、ITを活用した「渋滞御免アプリ」を考案した。
応募に当たって「実情を知りたい」と市共創計画部政策創造課の中山秀樹さんらと打ち合わせを重ねた2人。書類選考を通った10チームによるオンラインでのプレゼンテーションでは「前のチームがとてもよい発表をしていたので圧倒された」という颯真さんに対し「いつも通り楽しめた」と琉生さん。
アプリの対象者は鎌倉を訪れる観光客。アプリで駐車場や飲食店を事前予約すると、最適なルートや民家の空き駐車場を紹介し、提供者の収入増や渋滞の分散につなげるというアイデアを堂々と発表した。
提案はアイデア賞に選出されるとともに、視聴者によるオンライン投票では最多得票の金賞に輝いた。コンテスト前には参加を知った市民から多くの声援が寄せられたといい、「鎌倉の皆さんの応援が力になった」「今後はアイデアをどうやったら実現できるか考えていきたい」と意欲的に語る2人。
政策創造課の中山さんは「アプリのアイデアはもちろん、2人の落ち着いたプレゼンもよかった。渋滞は市の大きな課題。今回のアイデアも1つの案として、住民や企業と話し合いをしながら、解消策の検討を進めていきたい」と話した。
鎌倉の3チームすべてが受賞
今回、最終審査進出はならなかったが、アイデアをまとめたポスター展の部門で、「子供も大人も創造性による楽しくSDGs」が金賞、「スマートシティ・DX鎌倉〜データをシェア!ケアに繋げ!!〜」が銀賞を受賞し、鎌倉から出場した3チーム全てが入賞した。
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