鎌倉 文化
公開日:2021.04.02
鎌倉生まれ桐ケ谷桜見ごろ
市民団体が2年前に植樹
若宮大路沿い鎌倉郵便局前の路上で「桐ケ谷桜」が見ごろを迎えている。
市内で桜の植樹活動を続ける「かまくら桜の会」が、道路を管理する県の協力も得て2年前に植えたもの。同会の高柳英麿さんによると大島桜を母体に材木座の桐ケ谷で生まれたことからこの名で呼ばれるようになったという。室町時代、足利尊氏が京都御所の左近に桐ケ谷桜を植えたところ、あまりの美しさに後水尾天皇が巡行した車を戻したという逸話があり、『御車返し』の別名でも知られている。
同会はこれまでに鶴岡八幡宮や鎌倉宮、鎌倉歴史文化交流館でも植樹を行ったほか、京都府立植物園に茨城県産の桐ケ谷桜10本を寄贈するなど、桜を通じた地域間交流を続けている。
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