1979年に同好会としてスタートした七里ガ浜高校の吹奏楽部が、42年を経て初の東関東大会出場を決めた。8月の県大会で金賞に輝き代表に。コロナ禍で演奏の機会を奪われた生徒たちが、「1回でも多く」とさらに上の大会を目指し、9月11日(土)の東関東大会(栃木県)に挑む。
七里ガ浜高校吹奏楽部は、7月の県南地区予選を金賞で通過。8月7日に川崎市で開かれた「神奈川県吹奏楽コンクール」でも、30人以内で演奏するB部門で、出場33校中12校のみの金賞を獲得し、東関東の切符を手にした。初の快挙に、部長の田中葵美菜(きびな)さん(2年)は「すごくうれしいです」と笑顔が弾ける。
七里ガ浜高が出場したB部門は、自由曲1曲で審査される。選んだのは天野正道さん作曲の『天雷无妄(てんらいむぼう)』。「動」と「静」、曲中にさまざまな表情を見せる1曲を木管、金管、打楽器の総勢22人でまとめあげた。
外部講師として、主に週末に指導する石井弘樹さん(45)は、「基礎練習を徹底した。課題を与え、1週間後には成長が見える。限られた時間でしっかり練習していました」と部員を称える。
1回でも多く演奏を
1年半前からのコロナ禍により、昨年のコンクールは中止。部活もストップしたり、時間が制限されたりもした。演奏会も、中止や縮小開催を余儀なくされている。
部員22人のうち、3年生は6人。次の東日本大会(10月)へ進めなければ引退となるため、2年生の田中部長は「3年生と1回でも多く演奏するため東関東を突破したい」。前部長の宮澤さくらさん(3年)は、「1、2年生とともに新たな歴史を刻みたい」と目を輝かせた。
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