鎌倉 トップニュース文化
公開日:2022.04.15
中澤さん(清泉女)
"攻め"の将棋で日本一
全国高校選抜で初優勝
清泉女学院高校(城廻)の中澤秀佳さん(現2年)が、3月20日に静岡県・日大三島高校で開かれた「第26回全国高校将棋女子選抜大会」(日本将棋連盟ほか主催)に出場し優勝。自身初の栄冠を手にした。
全国から強豪26人が集い、トーナメント方式で行われた同大会。持ち時間15分、以降は1手30秒という限られた対局時間の中での頭脳戦を繰り広げた。
優勝まで5回の対局を制した中澤さん。最も難関だったという3回戦は、昨夏出場した「全国高等学校将棋選手権大会」の決勝戦で惜敗を喫したライバルが立ちはだかった。前半は押されがちになるも、相手が指した悪手を見逃さずに突き崩しを図って勝利。その後も『三間飛車』を得意技とする自身の「攻め」のスタイルを維持して優勝を掴んだ。
「これまで2位、3位止まりになることが多かったので、まずはほっとした」(中澤さん)
進学後も棋士を目指し
小学3年生の頃に怪我が続いたことで習っていたピアノを辞め、何気なく手にしたマンガと入門書が将棋を始めたきっかけ。以来、地元の「横須賀・按針将棋サロン(おもしろかん按針)」に通い始めた。現在は市外のサロンへ足を延ばし、オンラインでの対局も活用して腕を磨く。
4月から高校2年生になり、学校の勉強や部活動にも精を出している。大学受験を意識する時期となり、今後も大会には出場したいとしながらも「今回のような成績を残せるかわからないけど、楽しんで指したい」と控えめ。
だが将棋への熱が冷めたわけではない。第一志望には将棋部がある大学を指名。受験を乗り切るモチベーションは大好きな将棋だ。
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