手広中出身の中村千博さん(法政二高2年)が、5月22日まで三ツ沢公園陸上競技場(横浜市)で行われた県高校総体の陸上4×100mリレーで優勝、100mで3位に入った。同大会は夏の全国高校総体(インターハイ)の予選も兼ねており、中村さんは両種目で6月の南関東予選へ出場し、全国行きの切符を争う。
個人種目の100mは、大会前までの自己記録10秒87を大幅に塗り替えた。
予選から10秒71とベストをマークし、準決勝では10秒66まで記録を更新。しかし、そのレース後に左ももに痛みを感じ、決勝は10秒73で3位と頂点には届かなかった。優勝者のタイムは、10秒66。2年生ながら表彰台には上ったものの、「すごくうれしいという感じではない。足に痛みがなかったら、優勝できたかもしれない」と悔しさが残った。
足に違和感が残る中、直後の4×100mリレー決勝にも法政二高の一員として出走。2走としてつなぎ、40秒88の好タイムでチームは優勝。100m、リレーともに6位以内に入ったことで、南関東予選への出場権を獲得した。
苦手のスタート強化目指すはインハイ
大会中に足のアクシデントに見舞われたものの、冬場の鍛錬が着実に実りつつある。
「苦手だった」というスタートの練習に重点を置き、そりに重りをつけてダッシュするスレッド走を繰り返して加速能力の向上に努めた。実際、負傷する準決勝までのレースはスタートもスムーズに決まり、余力を残した状態で自己ベストを更新した。
また、試合前の生活リズムも改善。中村さんは、「前日の夜は9時までに寝るようにしたら、記録が出るようになった」と笑顔をのぞかせる。それまでは4〜5時ほどの睡眠時間でレースに臨んでいたが、現在は7〜9時間の眠りを確保するよう心掛けている。
インターハイに向けた県予選を通過し、次なる戦いは6月17〜20日に栃木県で開かれる南関東予選。ここで各種目6位までが、8月に徳島県で実施されるインターハイへ進むことができる。
100mについて中村さんは、「全国の切符をしっかり掴みたい。タイムも10秒4台を」と話し、中学時代に続いての全国の舞台を狙う。4×100mリレーは、チームとして日本一を目標に掲げている。
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