持続可能な開発目標を柱に、取り組みが世界規模で広がるSDGs(エスディージーズ)。現在10代から20代半ばまでの「Z世代」の若者たちも、環境問題や社会問題の解決へ立ち上がっている。6月5日には鎌倉芸術館で交流イベントが開かれ、動きはさらに加速していきそうだ。
主催は鎌倉発「NAMIMATI」
「リジェネレーションフェスタ2022」と題したイベントには、Z世代を中心に全国からおよそ30団体、150人が参加。環境や社会、経済の持続可能性を示す「サステナブル」をテーマに、イベントでは各団体の活動事例を共有した。
主催したのは、鎌倉で旗揚げし、今では国内外に4支部を運営するZ世代グループ「NAMIMATI(なみまち)」だ。稲村ガ崎で育った代表の齋藤克希さん(24)は、「それぞれで活動する若者が一堂に会すことで、相乗効果や化学反応が期待できる」とイベントを初開催した。
神戸の女子大生グループは、洋服を通じたフィリピンの貧困地域に暮らす子どもの支援を発表。「胸を張って生きてもらおう」と、子どもたちがモデルとなり、ファッションショーを開催してランウェイを歩いてもらう試みを続けている。また、沖縄の団体は県下のいじめや不登校が全国ワーストの現状を踏まえ、教育分野での課題解決に取り組んでいることを披露した。
持続可能な社会へ「ムーブメントを」
参加した鎌倉の学生団体・長谷井杏衣さん(19)は、「同世代でこんなに多くの人が頑張っていることに驚いた。私の活動にも自信が持てた」。主催者の齋藤さんは、来年3月にはさらに大きなイベントを企画していることを明かし、「持続可能な社会に向けて、Z世代からムーブメントを起こしていきたい」と語った。
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