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健康管理に必要な生活習慣コラム【12】 ピロリ菌感染と胃がんの関係性 取材協力/柳川クリニック 柳川健院長
Q・52歳女性です。母親が胃癌と診断され、自分も心配になり胃内視鏡検査を受けたところ、胃にピロリ菌が見つかり除菌療法を受けました。ピロリ菌がいなくなれば胃癌になる心配は無いと友人から聞きましたが本当でしょうか?
A・ヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌)は、通常6歳未満の幼少期に、ピロリ菌に汚染された水や両親等からの口移しによる摂食により、胃の粘膜に感染します。成人に達し慢性胃炎が持続することにより、ピロリ菌の居ない人に比べて胃癌になる確率が高くなります。
ここで注意して頂きたいのは、ピロリ菌がいる人でも多くの場合一生胃癌になる事はない一方、ピロリ菌の感染歴が無い人でも胃癌になる危険性があるという事です。
今回のご質問のように、ピロリ菌を除菌したら胃癌にならないと勘違いしている方が時々いらっしゃいます。除菌療法後、胃癌の発生は約3分の1程度に減ると言われていますが、決して胃癌にならないという事はありません。従いまして、除菌療法によりピロリ菌がいなくなった後も引き続き年に1回の胃内視鏡検査を受ける事を強くお勧めします。
ピロリ菌感染、胃癌の事が心配な方は是非専門医にご相談下さい。
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