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公開日:2022.09.30

鎌倉市
食料支援、玉縄に新拠点
困窮者への安定供給図る

  • 配布食品(一例)を手にする渡邉代表

 鎌倉市が(一社)ふらっとカフェ鎌倉と協働で取り組む、生活困窮者への食料支援事業。市内2カ所目となる食料倉庫兼拠点を玉縄青少年会館に開設し、10月1日から配布と寄付受付を開始する。事業の総称も「フードバンクかまくら」とし、これまで以上に安定した食料の維持管理、配布を目指す。

 この事業では、これまで市福祉センターの倉庫を拠点に余剰食品の収集、各地で毎月第3土曜日に生活困窮世帯に食品や生活用品を配布する取り組みなどを行ってきた。また福祉センターでは、毎週火・木曜日の午前10時から午後3時まで、食品配布や寄付の受付を実施している。

 10月から新たに玉縄の食料倉庫兼拠点が加わることにより、寄付の受け皿が拡大し、食品配布回数も増加。玉縄では、毎週月・水曜日の午前10時から午後3時まで配布と寄付を受け付ける。

 寄付の対象食品は、米や乾麺、缶詰など賞味期限が2カ月以上の常温保存可能な未開封のもの(野菜や生活用品などは要相談)。

寄付は缶詰1つでも

 継続した支援を必要とするケースは多い。「倉庫が2カ所になったことで、より多くの食品を保管できるようになった。毎月寄付してくれる方もいて感謝。初めての方も缶詰1つでも協力していただけたら」。そう話すのは「ふらっとカフェ鎌倉」の渡邉公子代表だ。

 配布日、会場を訪れた人に「どんなことで困っていますか?何が必要?」と声かけも行う。「出産直後に旦那さんが失業。お母さんは赤ちゃんがいて働けず、支援が頼りという人も」と渡邉代表。そんな人には別途、直接食品を届ける「手くばり足くばり」という支援も行っている。

 現在、ふらっとカフェが食品配達をしているのは50軒ほど。家族構成や人数に合わせ、食品の内容や量も考える。「届けた時に、話を聞くことが大切。自立できるような支援も行っています」

 問い合わせは、寄付・配布ともに【携帯電話】090・5199・1654。

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